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インド経営大学院バンガロール校:マーケティング担当の方との情報交換
2025年4月からインド経営大学院バンガロール校(IIMB)の1年制MBAコースに初の日本人学生として入学します。
NOTEを始めた結果、意外にも多くの方がインドMBAに興味を持たれていることが分かりました。個別に連絡をくださった方、本当にありがとうございます。今後も微力ながら情報発信を継続したいと思います。
IIMBのマーケティング責任者と先日デリーで話す機会がありました。IIMBとしても多様な国から留学生を受け入れたいそうです。今日はその際に聞いた話をいくつか紹介します。
国際化
IIMBが国際化を進めたいのは、「海外の目線を入れてインドのエリートを育てないと、グローバル社会の真のリーダーを育てられない」という問題意識があるため。インド国内の様々なレベルから国際化を進めてほしいとの要望をもらっている。
奨学金
Early Careerや職務経験が無い人向けの2年制MBAでは2024年に奨学金プログラムを開始したところ、バングラデシュやスリランカ、ネパール、韓国の学生が出願してくれた。合格者に対して奨学金を実際に供与し、授業料等100%免除のケースは無かったが、複数人が75%免除の奨学金を得た。
2年制MBA同様、1年制MBAでも破格の奨学金を2025年入学志願者に提供できないか、学内で会議をしている。
※こちらに関しては、日本での就業経験があるインド人卒業生と私が学校側に対し、「日本人のMBA留学は社会人生活を経験した30歳付近がボリューム層のため、1年制MBAの方がポテンシャルは高い」という話を以前しており、その点を汲み取って頂いたようです。インド生活の鉄則ですが、「(おこがましくても遠慮せず)とりあえず言ってみる」が大事ですね。
合否のポイント
IIMBはインドのトップスクールとしての自負があり、質に関しては妥協しない。特に1年制のMBAは最初の5か月間は非人道的なレベルで集中的に授業を行う。授業は月曜から土曜の週6日で朝8時から夜6時まで。水曜は少々手加減して夕方より前に授業が終了するが、夕方から深夜は皆、毎日、課題に追われている。学生によっては過酷さに耐えきれず、真剣にドロップアウトを考える程。それゆえ、選考では「この人は本当に耐えられるか」という点をチェックしている。インドの学生であれば、出身大学やその他の成績でおおよそ判断できるが、大学院側はインドの事情しか分からないので、海外の学生のポテンシャルを見極めるのが難しい点が悩み。
※過酷さは噂には聞いていましたが、話を聞いている途中で私はびびり散らかして泣きそうになりました。
留学生への期待
海外からの学生も、可能であれば卒業後にインド国内で就職してほしい。勿論、日本企業の駐在員で結構。IIMの卒業生ネットワークはインドでビジネスを展開するうえで非常に役立つアセット。
※やはり面接では、「インドで活躍したいです!」というアピールをした方が良さそうです。
住環境
単身者及び夫婦はキャンパス内の寮で生活可能だが、子供帯同の家族はIIMBキャンパスから3.5km程離れたAjimeraというコンドミニアムの住居に住んでもらう。2LDKで賃料は年間376,000ルピー(日本円で67万円。月額約5万6千円)。敷地内の入り口で門番がアクセスコントロールを行う、いわゆる”Gated Community”なので、家族も安心して暮らせると思う。また、保育園も敷地内にあるため、子供の送り迎えも楽だと学生からは聞いている。
なお、住居のAjimeraについては、2024年2月に実際に訪問しました。大学院側の許可を得て敷地内に入りましたが、入口で門番の確認に10分ほどかかりました。不審者が入れない仕組みはしっかりしています。
日本人駐在員が住む高級コンドミニアムには劣るものの、十分綺麗。のどかな環境です。ちなみに、次回の記事で書こうと思いますが、この住居環境が、私がアーメダバード留学ではなく、ベンガルール留学を心に決めた理由です。
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参考:Ajimera (https://maps.app.goo.gl/Y7PFRCXUudeUauRX9)
今振り返ると、もう少し写真を撮ってくればよかったです。
今回はここまでです。ご覧くださり、ありがとうございました。