星 凛

エッセイ、日記、小説、レポートなど色々発信していけたらと思います。 音楽と絵と料理と筋トレとエレクトーンに関心あり。

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最近の記事

創作 vol.4 「格子」

私はチェック柄が好き。 定番の柄。とても安心感があるじゃない? だから、よくチェック柄の服を着るの。 クローゼットの中はチェック柄の服ばかり。 タータンチェック、ギンガムチェック、マドラスチェック、グレンチェック… シャツ、スカート、パンツ、ワンピース… 青、ピンク、ブラウン、マルチカラー… 一見すると、至極シンプルな見た目だと思われるかもしれないけど、組み合わせは無限大。 いくらでも楽しめるの。 チェック柄が好きすぎて、人に名前を聞かれたら、「格子」と名乗ることに

    • 創作 vol.3 「書く女」

      私は書くことに取り憑かれた女だ。 自分で言うほどに。 でも、止めることはできない。 いや、そもそも止めるつもりもない。 一週間、寝食を忘れて書き続けている。 ただ、お分かりだと思うが、自分で「忘れている」と言っている時点で忘れてはいない。 忘れたふりをしているのだ。 人は水だけで一週間生きられる、と昔誰かに聞いた。 それならば私もできるんじゃないか、と思い、水だけで過ごしている。 わざわざ買い物に出かけなくても、水道の蛇口をひねるだけだ。 そして、一週間経ったら、食べる

      • 創作 vol.2 「顔」

        「ママー、朝顔と夕顔ってどう違うのー?」 娘に聞かれ、 「確かに見た目は同じね。朝顔はね、朝にだけ花を咲かせるの。それに対して、夕顔は夕方にだけ花を咲かせるのよ。」 と説明した。 その時ふと思った。 そういえば、私の朝の顔と夕方の顔って…? 朝は起き抜け。 寝ぼけ眼で、今日も娘を保育園に預けて、仕事に行って、あれやこれややらなきゃいけないことが山積み。 考えるだけで憂鬱だ。 ひどい顔をしている。 夕方は仕事終わり。 仕事を終えて、娘を保育園から連れ帰って、家に着いてから

        • 創作 vol.1 「麻由子は気づいてしまった」

          麻由子は気づいてしまった。 嗚呼、結局私はあの子達だったんだ、と。 人には「あの子は面倒くさい、距離を置きたい。」と言いふらしておきながら、私だってあの子と同じ性質を持っていた。 そんな「あの子」がたくさんいる。 人の顔色を伺い、冷たくされた途端不安になってわざとらしく丁寧に接する。 人に壁を作って自分のことを話さない。 自分を最優先して図々しく振る舞う。 思い込みが激しく人を糾弾しがち。 「麻由子ちゃん、麻由子ちゃん」と、名前を呼ばれるほどに気持ち悪さを感じていた

          GUやりおるなと思った商品

          遂に22日、GUが鬼滅の刃コラボ商品を出したということで、早速見に行ってきた。 毎回コラボ商品はすぐに売り切れるため、もう殆ど残っていないと思っていた。 反面、あって欲しいとも願いつつ。 あった。 レディースに限らず、メンズ、子供服、とあるわあるわ。 かえって、大丈夫GUさん?と気になってしまった位だ。 あらゆる製品がある中、Tシャツが一番種類が多いようだった。 大体が、キャラクターのイメージカラーの布地に、キャラクターあるいはキャラクターを想起させるイラストが、ちょ

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          意外な葉の色の魔力

          いつもの駅からの帰り道。 ふと足を止めた。 なぜかというと、ある家の前に並べられた植木鉢に、目が吸い寄せられたからだ。 色とりどりの植物。 家主がきっと丹精込めて育てたのであろう。 そう思いながらそれぞれの花を眺めていた。 その時、ふとある植木鉢に目が止まった。 ピンク色のまだら模様が入ったたくさんの葉が、「私はここにいますよ」と言わんばかりに佇んでいたのである。 調べたら、ヒポエステスという名の観葉植物らしい。 初めて見た。 葉の緑との対比により、ピンク

          意外な葉の色の魔力