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ノクターンノベルの作品 一部抜粋

奏は思い出したかのように光に告げた………


ちょっと忘れ物があったわ………そのまま待てる?


光は「はい。いくらでも待ちます」


と答えた。


奏はしゃがみ込んで、光の顎を軽く持ち上げくちびるを重ねた。


頭をゆっくり撫でて………


部屋を出た………


向かった先は光の部屋。


そこには床に無造作に脱ぎ捨てられた光の下着と服があった………


奏も体型維持は気をつけているどちらかといえば痩せている方だと自負しているが………光は本当に細いしなやかな体型だった。


もし着れなかったらお仕置きしてあげよう


そんな事を考えながらついさっきまで着ていた光の衣服を奪い身に付ける。


キツくはないはず………


まだ光の温もりがある服を身に付けるとドキドキした………


主だけが着用できるドレス………何年ぶりかしら


光の衣服を身に付けた奏は………かつてはこれを着る事に何の感情もなかったが………今は自分でも抑えられないほどに胸が高鳴っていた。


奏は、光の部屋で彼女の服を手に取ると、軽く目を閉じ、その繊細な温もりを指先で感じ取った。かつて主の座を奪われた自分が再びこの衣装に袖を通すことになるとは、今日まで想像もしていなかった。


今は不思議と、彼女自身もかつての自分とは違う心境で、ただ「主として君臨する」という感覚以上のものを感じていた。


ゆっくりと光の服に袖を通し、体にフィットする感覚を確かめる。光の匂いが僅かに残っており、奏の中で微かに甘美な感覚が広がった。身体は確かに細いが、それでも服は思ったよりも自然に自分の体に馴染んでいく。ドレスの裾を整え、鏡に映る姿を見つめると、久々に感じるこの衣装の重みと意味に、心が静かに震えた。


「こんな気持ちになるとは…」


小さく呟いた奏は、自分の中で湧き上がる感情に戸惑いながらも、それを胸に秘め、再び光の待つ部屋へと向かう。廊下を進む足音に、心の奥で光との絆が深まるような感覚が芽生えていた。長い年月を経て再び交わるこの主従の関係が、今の奏にとってはかつてとは違う意味を持ち始めていた。


部屋に戻ると、光は依然として正座し、奏の帰りを待っていた。奏の姿が視界に入るやいなや、光の目が微かに見開かれ、その視線が奏の装いに釘付けになる。


「…奏様…」


光は、その装いが自分のものであることに気づき、少しの驚きとともに何かを察した様子だった。奏はそんな光に微笑みかけ、ゆっくりと彼女に歩み寄る。そして、軽く顎を持ち上げ、彼女の瞳を見つめながら静かに言った。


「どう?私があなたの服を着ている姿は」


光は、しばらく言葉を失って奏を見つめていたが、やがて微笑みを浮かべ、少しばかり赤くなった頬で小さく頷いた。


「…とても…素敵です」


奏はその言葉を聞き、内心満足感と共にまた一歩近づいた。かつての主従の枠を超えた、新たな絆の始まりを感じながら、彼女たちは静かに再び向き合うことができたのだった。


奏はわずかに微笑みを浮かべながら、ドレスの裾をさらに捲り上げ、光の視線を惹きつけたまま、自らの指先で下着の上からゆっくりと曲線をなぞり始める。その動きは挑発的で、どこか意図的に見せつけるようでありながらも、冷淡な支配者の風格を感じさせた。


「ほら、見なさい。私が貴女の下着をつけているのよ。今度は貴女が奪われる番…ほら、よく見て」


奏の声には静かな威圧が込められており、光はただ言葉に従うしかなかった。その視線を下着に固定しながら、心の中で湧き上がる欲望と興奮が、次第に彼女の中で膨れ上がっていく。自らの体をくねらせるようにして、奏の指の動きに合わせるように身体が反応し、思わず熱い吐息を漏らす。


「ねぇ、奏様…私も…触れて…」


小さく囁く光に対し、奏は冷たい微笑を浮かべて、首を横に振った。


「ダメよ、光。そんなおねだりしても無駄よ。これはお仕置きなの。貴女は見ているだけで十分」


奏の冷たい言葉とともに、光の中で屈辱と興奮が混ざり合う。その光景を見つめるだけという命令が、彼女にとっては苦痛でありながらも、抗えない悦びを伴っていた。じっと見つめるしか許されない状況に、光は再び支配される喜びを感じ、その命令に従うことで、さらに深い快楽の渦に巻き込まれていった。


奏は光を見下ろしながら、わざと音を立てて自分を愛撫していく。クチュ…クチュ…と響く音が部屋に反響し、その度に光の顔は熱を帯び、視線は固定されたまま動かない。目を逸らすなどという選択肢は最初から存在せず、光はただ食い入るように奏の動きを見つめ続けていた。


奏はそんな光の反応を楽しむかのように、さらに動きを激しくしていく。その冷たい視線と淡々とした仕草には一切の迷いがなく、まるで光の欲望を弄ぶかのように耽り続けた。光の瞳に映るのは、主従の逆転を象徴する奏の支配的な姿そのものであり、彼女の心は支配される悦びに満たされていった。


やがて、奏は自分の中で高まりを感じ、軽く絶頂に達する。光はその瞬間を目の当たりにし、もどかしさと興奮で身体を小刻みに震わせるが、触れることも許されず、ただその場で待つことしかできなかった。奏は深く息を整え、微笑を浮かべながら光に視線を投げかける。


「ご主人様のオナニー見れてす満足した?…光」


その問いかけに、光は声を失ったまま、ただ恍惚とした表情で頷く。奏の冷たい支配と、その容赦のない愛撫の見せつけによって、光の心は完全に彼女の手のひらで転がされているのを実感し、またその事実が光の至福となっていた。


奏は着衣を整え、ふと少し遠慮がちな表情を浮かべながら光に尋ねた。声には、どこか以前にはなかった柔らかさが滲んでいる。


「ねぇ光…昔、貴女はあまり好きじゃなかったと思うから、これは命令じゃないの。嫌ならちゃんと正直に言ってほしいの……奴隷馬車……アレは嫌?」


突然の問いかけに、光は一瞬戸惑った表情を見せる。昔の記憶が蘇り、当時の自分はその行為に抵抗を感じていたことを思い出した。しかし、それは、アレ自体が嫌だったわけじゃない。色んな人にバカにされる瞳が嫌だったわけじゃない──心の奥にある奉仕と恭順の感情が、かつての嫌悪感に代わり静かに満ちている。


しばらくの沈黙の後、光は静かに頷きながら、微かに微笑んで答えた。


「…嫌じゃない。アレされるの事が嫌いだったわけじゃないから………」


その言葉に、奏は少し驚いたように目を見開いたが、すぐに理解するように微笑んで頷いた。彼女の視線はどこか満足げでありながらも、慎重さと共に、光に対する深い愛情が感じられた。


「わかったわ。じゃあ、次の機会に試してみましょうか。私も、貴女の気持ちを大切にしながら進めたいから…」


光は奏のその慎重な姿勢に胸が温かくなるのを感じた。かつての主従関係とはまた違った、深い信頼と理解が今の二人の間に築かれている。


「今………されたい………です」


かつての関係なら言えなかった奴隷の意思………今なら素直になれた。


光が自分の意思を私に伝えた…伝えてくれた。


「いい………の?」


奏の確認に………静かに頷く。


「コレ………隠せないわよ?」


奏は光のおへその下に押された奴隷の焼き印を指でなぞる………


「コレは………私は………気にいってるの………一生消えない火傷の文字………あの子達にもするんでしょ?」


「しないわ………これは貴女だけにしか、しない………あの子達にはああ言ったけど、帰る前にちゃんと話すわ………一生奴隷は貴女だけよ。」


光は奏の胸に顔を埋めた………肩を震わせ………


「ほら泣かないでよ………」


奏の優しい言葉に、光の胸の奥から感情が溢れ出し、気がつくと目には大粒の涙が溜まっていた。


私以外には焼き印はしない。


一生の奴隷は、私だけ


その言葉に、長い間待ち望んでいた安堵と歓喜が光の心に広がる。ずっと聞きたかった、そしてずっと言われたかった言葉──自分が唯一無二の存在として、誰にも代わることができない特別な存在として、奏に認められること。


言葉にならない喜びで震える光は、涙を拭うこともできず、ただ奏を見つめた。熱い涙が頬を伝い、胸の奥に込めていた想いが静かに溶け出していく。奏もまた、そんな光の姿を見つめ、静かに微笑んでいた。


「………奏様……ずっと、ずっと待っていました……」


光の言葉に、奏はゆっくりと手を伸ばし、そっと光の涙を拭った。その指先には、慈愛と深い絆が感じられ、二人の間には言葉にできない絆が流れていた。


奏は光に寂しい思いをさせていた事を心から謝罪した………光もそれを素直に受け入れ、自分の反逆した事を心から謝罪した。


奏は………もうこれで最後にしましょう。昔の事を謝罪するのは。お互いにもう過去に囚われる必要はないと思う………と光に告げた。


その言葉を聞いて、奏は光の頬にそっと触れ、微笑んだ。そして、まるで二人が初めて繋がり合ったときのような純粋な温かさと、深い信頼が二人の間に流れていた。


「もう二度と寂しい思いはさせないわ、光。これからは私の側で、ずっと甘えて、そして…楽しみにしていてちょうだい。酷いことも、優しいことも…すべて、あなたのためにしてあげるから。」


光はその言葉に、心の奥底からの歓喜を感じ、今まで以上に深く奏に心を捧げる覚悟を新たにした。過去に縛られることなく、二人は再び絆を深め、新しい主従の関係が始まっていく。


「じゃあ………今からするのは奴隷としての調教よ?久しぶりの調教だから選ばせてあげる。ただし………選んだらそれは絶対にするから覚悟をして選んでね?」


「奴隷馬車として使うけど………どれがいい?1、奴隷として。2、家畜として、3、拷問」


奏の提案に………光は………ゾクゾクした………


震える声で………光は伝えた


「…3、拷問でお願いします…奏様…」


光は震える声で、けれども決意を込めて言葉を絞り出した。奏の目がわずかに細められ、唇に淡い笑みが浮かぶ。


「拷問を選ぶなんて…さすがね、光。あなたらしいわ」


奏は光の選択を満足そうに受け入れ、ゆっくりと彼女に近づく。手を伸ばして、光の顎を優しく持ち上げ、その視線をしっかりと自分に固定する。


「覚悟はできているのよね?選んだのはあなたなんだから…後悔しても、もう遅いわ」


その言葉に、光は深く息を吸い込み、目を閉じて覚悟を決めた。奏の手が光の髪を優しく撫でたかと思えば、次の瞬間には冷たい指先が彼女の首筋に触れ、徐々に力を込めていく。


首を絞めたのは奏から光へ告げる合図だった。ここから先は本当に拷問するからね?そんな意味が込められていた。


光もその意味をしっかりと理解して心臓が高鳴る、体が緊張する中で、二人の新たな調教の幕が静かに開けようとしていた。


「じゃあ行きましょうか。」


二人が移動した部屋。赤い絨毯の先に鎮座するそれ。


人力車をご主人様専用に改良した特注品。


光はその椅子をじっと見つめ、胸がいっぱいになるのを感じていた。以前は、この奴隷馬車を使われ他人に見せるのが嫌だった。パーティーの客なんかにこの馬車を見せたくなかった。高級感が漂うシックなデザインは、奏のこだわりと想いが細部に宿っているようで………光はこの馬車を自分の誇りにも感じていた。


奏が奴隷に墜ち、ずっと掃除や、手入れを欠かさなかったのは自分が引く事になってもご主人様の椅子としての威厳を損なう事がないようにとの想いからだった。


その手がかけられた証のように、そこには一点の曇りも埃もなかった。


「久しぶりに使うわね………これ………」


奏は小さくそう呟き、再び光に向き直った。


光の表情を見つめ、満足そうに微笑むと、彼女の手を取り静かに椅子の鎖の近くへと導いた。


「光、今日からまたこの奴隷馬車を使うことになるわ。あなたが選んだんだから…覚悟して、私の奴隷としてこの場で全てを捧げなさい。」


光は深く息を吐き、首輪をかけられることを受け入れるように頷き、椅子の下に伸びた鎖の端へと視線を落とした。


奏は小さな球体を手にしていた………美夜の奴隷のお尻の中で拡張されたアレ。少し違うのはボールの中心部分が少し広い事。中の空洞部分には小さな凹みがある。専用のアンカーを空洞に差し込むとアンカーが凹みに嵌まりどんなに引っ張っても抜けなくなる仕組みだった。さらにアンカーには頑強な鎖が付いている。それを奴隷馬車に繋いで使う


光は………当然………どうなるのか瞬時に理解してしまう………


奏が手に持っているその小さな球体は、光にとっても見覚えのあるもので、どう使われるかをすぐに悟った。かつて美夜の奴隷に使われていたそれと似ているが、微妙に異なる仕様――中心部の空洞の凹みに専用のアンカーが嵌る仕組みだった。


奏はそのアンカーを球体の中心部分の窪みに嵌め込む。カチッという音が鳴り鎖を引っ張り抜けない事をしっかりと確認する。アナルボールに光の視線をじっと捉えながら静かに言った。


「これで、この奴隷馬車を牽いてもらうわ。お尻の穴で牽引するのよ。どんなに動こうが、逃げようが、この鎖があなたを繋ぎ止めてくれる。」


光は息を呑み、鼓動が高鳴るのを感じた。かつての自分には到底思いつかなかった方法での拘束が、今、奏の手で施されようとしていることに、恐怖と興奮が入り混じった感情が押し寄せてきた。


奏は光を安心させるように背中を優しく撫でながら、少し冷たい笑みを浮かべて続けた。


「ほら、目を閉じて。そのまま身を任せなさい。」


光は言われた通りに目を閉じ、全てを受け入れる覚悟で身を委ねた。その瞬間、自分が再び奴隷としての立場に戻ったことを実感し、心の奥底で再び命じられる喜びが湧き上がった。


ローションをしっかりとアナルの中へ塗る………普段よりかなり多めのローションをアナルの中へ垂らす………


四つん這いの光のアナルにそのボールを挿入すると………光は身体を微かに震わせた………


奏のリモコンがボールをゆっくりと拡張する


『1』


少し膨らむボール。


まだ光もそこまでの苦痛は感じていない………


『2』


さらに膨らむ………わずかな圧迫感に身体を震わせた。


『3』


この辺りから中級者向けの大きさとなる


奏は慣らす為に1から3までの拡張を何度か繰り返す。


そして『4』

光の口から声が漏れ始めた………


奏は光の表情をじっと見つめ、拡張が進むたびに変化する様子を楽しんでいるようだった。光の口から漏れ出す微かな声を耳にすると、少しだけ顔を近づけて優しく問いかけた。


「光、大丈夫?無理しないで、ちゃんと教えてね。」


光は息を整えながら、かすかに震える声で応えた。


「…はい、大丈夫です…奏様…」


その言葉に奏は微笑み、優しく光の頬に触れて囁いた。


「いい子ね。でも、これから少しずつきつくなるわよ…我慢できるかしら?」


光は再び深呼吸し、心の中で覚悟を決めた。


奏が『5』の数字を押す………


今までより一気に拡張される数字、そして膨らむ光のお腹………


奏はお腹を擦りながら光の身体を撫でる


「たぶんもう抜けない大きさだけど………どうする?」


光は息を切らしながら奏に告げる………最後まで………と………


奏はわかった。と頷く


『6』………光は一気に膨らむその巨大さについに悲鳴を上げた………


呼吸が落ち着くのを待ち問いかけた


「もう限界でしょ?止めるからね?」


しかし光は声こそ出ないが激しく首を振る。


「………いいのね?」


それは最後の確認………


今までよりさらに膨らむのだ………


光はゆっくりと頷く


「わかったわ………苦しみなさい」


リモコンの数字は一番大きい『7』


そのぼたんをゆっくりと押した………


奏が最後のボタン『7』を押すと、球体はさらに大きく膨らみ、光の体に圧迫が一気に襲いかかる。耐えがたい苦痛と、それに混ざる不思議な高揚感が光を満たしていた。


膨らむボールによって押し広げられた感覚に、光の体は震え、息を荒くしながら限界まで耐え続ける。


奏はじっと光の表情を見つめ、苦痛と興奮が入り交じった顔つきを確かめるように、優しく頬を撫でた。


「さすが私の奴隷ね。よく頑張ったわ。」


光は奏の言葉にわずかに微笑み、ゆっくりと頷いた。息が整うのを待ちながら、奏はさらに優しく光を抱きしめ、その体温を分かち合うようにそっと寄り添った。


奏は光が完全に馬車に繋がれた姿を確認し、しっかりと縛り付けた縄や鎖を一つずつ丁寧に点検した。光の両腕背中で縛り、余った縄は馬車の支柱に縛りつける、足首の足枷は動きを制限している。口にはめ込まれたハミがぴたりと収まり唾液を垂らしていた。


奏は静かに光の側に立ち、手綱を握るように軽く引っ張ってみた。光の身体が前に進むと自然と馬車もその動きに従い、わずかに前進する。光は抵抗することなく、奏の指示に従順に応じているようだった。


お尻の穴の鎖だけでなく………腕の縄を使い負荷を軽減しているからできる芸当だった。


奏は満足そうに微笑み、光に囁く。


「大丈夫そうね、光。ちゃんと私のために牽いてくれる?」


光は苦しげに息を整えながらも、視線だけで応え、奏の期待に応えようと懸命な姿勢を見せていた。


奏は静かにドアを開け、馬車を通路へと導いた。通路の先には、長く続く緩やかな下り坂があり、そこを進むと地下の広いホールへとたどり着く。ホールの扉は重厚な装飾が施されている、そこへ続く通路は静まり返っており不気味なほどの威圧感を漂わせている。


奏は馬車の豪奢なソファに優雅に腰掛け、光の口に咥えさせたハミの手綱をそっと引いた。その動きに応じて、光はわずかに反応し、体を震わせながらも従順に前進を始めた。光の素足の足音が静寂な通路に響き、奏はそのリズムを感じ取りながら、冷たくも満足げな微笑みを浮かべている。


「いいわ、そのまま進んで。私だけの奴隷として、お披露目させてあげる…」


光はわずかに顔を上げながら、ただ命令に従い歩みを続けた。その姿に、奏の優越感はさらに深まり、手綱を握る手にも力がこもる。


地下ホールへの道は静かで、二人の影が暗い壁に伸びていく。やがて、ホールの入口が見え始めたところで、奏は一度手綱を引き、光の動きを止めた。

奏は冷然とした微笑を浮かべ、光の背中に足を伸ばして体重をかける。奴隷である光は、ご主人様の足の重さを感じ、リラックスして座ってもらえるように前屈みになった。しかし腕の高さが変わりバランスが崩れたことで、腸の中に収められたボールが肛門に強い負荷をかけていく。その圧力に耐える光の表情には、苦悶と屈辱の色が浮かんでいる。


「さあ、ここからは尻の穴で牽引しなさい」


奏の冷たい命令に、光は震えるように足を一歩、また一歩と踏み出す。そのたびに内部からの圧迫が増し、ボールが巨大な力で肛門を押し広げる。抜けないことは分かっていても、その軋むような感覚が全身を貫き、光の咥えたハミからは押さえきれない悲鳴が漏れる。


「次は頭を使って、目の前のドアを開けなさい」


光は命令に従い、重厚なドアに頭を擦りつけながら、ゆっくりと押し開けていく。ドアは軋む音を立てながら、少しずつ開き、光は耐えがたい痛みと屈辱の中で進むしかなかった。


そして奴隷と奏を乗せた馬車は皆のいるホールの中へ辿り着いた。

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