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油津本屋案内

無人古本書店 ほん、と

宮崎県の南側、飫肥杉やマグロなどで栄えた水上輸送の重要拠点である油津。運河を渡れば赤レンガ倉庫や金物屋など、栄えていた頃の建物が今でも見ることができます。ほとんど登録有形文化財、それもかなり近くに密集しているので、散策には非常に良さそうな場所です。

今回の本屋は、そんなかつての建物が多く存在している地域ではなく駅から歩いて少ししたところにある商店街。コンテナが複数あり、その中は店舗やオフィス。地域創生の一環でしょうか。おそらく成功事例として取り上げられているだろうこのエリアに、今回の目的地である無人古本書店 ほん、とがあります。無人古本屋です。

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無人古本書店 ほん、と 外観

扉を開けると棚で使っている木材のいい匂いが。なかなか良さそうな素材を使っている風に感じました。棚はややビジネス書よりかなぁ、と感じました。ここに来た人が本を置いていくスペースやメッセージを書くスペースがあり、本を売る、というよりも地域の方や本を起点とした交流に主眼が置かれているのかもしれません。また、月額制で棚貸しもあるようで、地域に開いていく本屋づくりがこの本屋の重要な要素なのかもしれません。決済はガチャガチャに100円玉を投入し、出てきたカプセルに入っている袋を取り出して本を入れる。東京の本屋を回っている方や近くに住んでいる方はもしかするとここで思いつくかもしれません。このシステム、三鷹にある無人古本屋 BOOK ROADと同じものです。おそらくBOOK ROADのシステムを地域交流へカスタマイズしたような本屋です。多分BOOK ROADに通いなれている方はこの本屋で戸惑うことがなく本を買うことができるでしょう。BOOK ROADの主は吉祥寺ブックマンションのオーナー、自分もお世話になっている方です(諸々の情勢の影響で最近お会いしていませんが...)さて、自分も本を買って帰ろうと思い100円玉を3枚入れてレバーを回す。カプセルが出ない。おかしい。もう一度回してみる。やっぱり出ない。入り口付近に「何かあったら電話してください」の紙が。神に救われたかのような表示を見て、電話をかける。結果として「お金入れてるのでそのまま持って行ってください」とのことでした。正直冷や汗ものでしたが、無事に本を買えたので一件落着(?)

今回買った本

今回買った本は『価格の心理学』(日本実業出版社)。個人的にかなり気になっていた本がたまたま見つかったため、購入しました。

なお三鷹のBOOK ROADは以下


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