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気になる日本語 その17

研修のファシリテートをしていて
一番気に掛けているのが
議論の「流れに棹さす」こと。

せっかく議論が活発になってきたのに、
講師がそれを止めるようなことをしてしまっては
受講者の本音が出てこなくなってしまって、
研修そのものが台無しになってしまいます。

自由闊達な意見交換、ディスカッションがあってこそ、
そこから気付きを得ることができ、
行動変革につなげることが出来ます。

もちろん、
議論の方向がズレた時の軌道修正は必要ですが…

さて、ここでは
「流れに掉さす」の使い方が間違っています。
私はディスカッションの邪魔をする、
という意味で使っていました。

しかし、
「流れに棹さす」とは、
舟に勢いをつけるためにおこなうことが語源。

邪魔をするのは「水を差す」

流れに棹さしてディスカッションを盛り上げるのは
ファシリテーターとして必要なことなんですね。

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