たてものウォッチャー(2)
史上最大の木造建築物。
他ならぬ、出雲大社でして以前は高さが16丈といいますから、48m以上あったらしい。今でも十分どデカい(冒頭写真参照)ですが、その倍以上はあったそうです。
平安中期に当時の貴族の子弟たちの教科書として出された『口遊【くちずさみ】』という書物の中に「雲太【うんた】、和二【わに】、京三【きょうさん】」という記述があります。建物の大きさに言及しているといわれてます。一番大きい雲太は出雲大社、 和二は東大寺大仏殿、続いて京三、京の大極殿です。長年、真偽定かでない、まゆつば感あふれる記述だと言われてましたが、実際にあったんですね、ついにその遺構がでてきた。
本居宣長という江戸時代の歴史・考古学者でさえ「よくわかんねー」といってたので、これは結構な発見なわけです。
以前バイクで行きましたよ。出雲まで。ちょうど柱部分の発掘をしてました。
予想復元図みたいなの見ましたが、今の本殿の足の部分がびよーんと伸びたかんじの空中神殿なのです。そこに通じる階段がまたあられもない感じで、傾斜している部分の長さは100mくらいありますね。
また、本殿自体高さ32丈(100m近い)もあったという説もありますが、そっちは本当にわかりません。
こういう下々の騒ぎを見つつ、神主の千家・北島家ではこの巨大建築物について書かれた古文書にしっかり残ってた分「ほらね。」という感じでしょう。(ちなみに、この両家は驚いたことに天皇家なみに歴史が古いらしいです。)シュリーマンみたいな話ですよね。日本のトロイです。
他そういうのないですかね。