「冷凍」×「剣道部」
混ぜてみます。がちゃん
=「家電武道会」
冷凍:みかん、氷、冷たい、マグロ、冷蔵庫
剣道部:臭い、竹刀、武道、戦い、1対1
冷蔵庫が戦う世界を提案したい。
人、いや、全ての生き物は、生きるというミッションを抱えている。全ての生き物は、まず、本能的に「安心/安全」を確保する。次に、(これは高い知能がある生物独自かもしれないが、)「便利/快適」を追求する。そして、最後に、「エンタメ」を求める。
この「エンタメ」は、本来、生きるためには「無駄」である。不要でコストがかかり、安心/安全/便利/快適な生活を「不安定」にしかねない要素である。
では、なぜ、人間はこのような不安定を求めるのか。実はこの不安定で無駄なものを求める本能こそ、人間の最大の強みなのだ。
生物(種)の強さとは、結局は「環境適応力」だ。寒さや、熱さ、外敵、災害等、多種多様な環境の変化にいかに耐えられるかである。人間は、環境の変化を予測し、疑似体験し、学習し、対応してきた。この疑似体験は、その時点では本来不要なコストで無駄なものだが、人間は本能的にこれを求め、楽しいと感じる。これこそ、エンタメだ。
冷蔵庫の話に戻そう。冷蔵庫は、食品の保存という「安心/安全」を提供するものとして誕生し、日々、「便利/快適」なモノへと昇華していっている。近い将来、冷蔵庫が、自身の中身を把握し、献立を考え、足りない食材を自動で注文する時代も来るだろう。
この後、甘んじ、エンタメ(不安定要素)を取り入れなければ、環境変化に耐えられない。ネットワークを介して具材争奪戦の始まりである。他の冷蔵庫の補給を断ち、自身に食材が届くように奪い合いを始める。後の家電武道会の前哨戦となるバトルオブ冷蔵庫界だ。
2035年、キングオブ冷蔵庫に輝いたのはキルーザ百式。あえて賞味期限切れの食材を保有し、敵の冷蔵庫に献上するようにみせる戦法「トロイの木馬作戦」を決行し、頂点に立った。時同じくして、掃除機界を制したのは、無限駆動型RunbaとDIE尊model放棄の兄弟。洗濯機界を制したのは、ボーカル型洗濯機マスターP。テレビ界を制したのは、古参スーパーファミコン一体型TVであった。ついに今、機界を超えた戦い家電武道会の始まりを告げる警告音が切って鳴らされたのであった。
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