江ノ電全て制覇しようと思ったらただの苦行だった話
みなさんご存知の通り、先日、ASIAN KUNGーFU GENERATIONの『サーフブンガクカマクラ』が完成しました。
というわけで、前々からやりたかった「江ノ電の各駅をサーフブンガクカマクラを聴きながら巡る旅」を実行しました。要するに“聖地巡礼”ですね。
「いつかやってみたい」と思いつづけ、結果的に全駅が先に完成してしまって笑っております。どんだけ実行力無いねん。
とりあえず、今回の旅の縛りは以下の2点
まぁこんな感じで聖地巡礼感を出していきます。
それでは、レッツゴ!
藤沢駅/藤沢ルーザー
というわけで、まずは藤沢に到着。
藤沢ルーザーは勢いがあって「最初」って感じがして良いですね。
「社会人ライナー」は「shakaizinライナー」です。
「shakaijinライナー」ではありません。
江ノ電がベビースターとコラボをしているらしく、ちょいちょいベビースターのキャラクターがいます。(名前は分からない)
藤沢駅周辺は横浜のベッドタウンみたいな感じなので、特段何かあるわけではないのですが(多分)、一応駅前を撮っておきます。
全体的にビルはちょっと古い。旧国鉄時代って感じ。
そーいえば小田原駅周辺もこんな雰囲気でしたね。
本日の目的、江ノ電へ。
江ノ電の駅一覧はこんな感じ。
旅をするときにはいつも運賃表を撮ってます。出先でしか見れない物の代表例。
JR、小田急と江ノ電の藤沢駅は離れているので、乗り換えにちょっと時間がかかります。
ご注意ください。
のりおりくんを購入し、全駅踏破の準備はOK。
江ノ電の駅のほとんどに自動改札がなく、一応のりおりくんあるので勝手に出て行ってましたが、ちょっとした気まずさはありました。
本当にあれで大丈夫だったのだろうか?
なんか綺麗な時計
江ノ電が到着
この時乗車した車両がベビースターコラボ車両だったらしく、床面が可愛かったです。
駅看板だけじゃなく、電車自体もコラボデザインになってるみたい。
早速次の駅に出発!!
石上駅/石上ヒルズ
一瞬で到着。
非常に距離感が近いです。
こりゃ初代サーフブンガクカマクラの時に収録されなかったことも頷けます。この距離感で1曲作るってちょっと難しい。
ちなみに、石上ヒルズは間奏のライトハンドがかっこいいです。
時刻表で次の電車を調べ、空き時間で周囲を散策。
江ノ電は大体15分に1本くらいの間隔で運行しているため、10分程度の空き時間があります。
その10分間を大事にしなくてはいけません。
まぁ逃しても次の電車を待てばいいのですが、そうすると更に15分待たなくてはいけなくなるので、できるだけ避けたいです。
余談ですが、旅の記録のくせに写真が少ないのは写真を撮ってる余裕がなかったからです。
駅の裏はこんな感じでデザインされてました
石上駅周辺は完全に住宅街。
「藤沢駅の近く」といった様子でした。
歩いて8分くらいで藤沢に着くので、藤沢のベッドタウン的な感じでちょうど良いですね。
休みの日には江ノ島にもすぐ行けますし。
「海は未だ見えない」です。
柳小路駅/柳小路パラレルユニバース
3駅目。
「BGMはバディ・ホリー
メアリー・タイラー・ムーアはいないけど」
と
「近未来を憂うより
実際タイムマシーンには乗れないけど」
で韻を踏むのが凄過ぎます。
やはりというか、何と言うか。
暑いです。ひたすらに。(撮影時期は8月後半)
ちょっと嫌な予感もしてきます。。。
駅周りは「思った通り誰もいない」です。
まだまだ“藤沢駅のベッドタウン”感が強くてあまり湘南ぽさは感じません。
海が近づいてきたのか、多少吹く風が涼しくなってきましたが、それでも太陽が当たると暑い。
「午後からは海の風」になりそうな感じはしました。
鵠沼高校という学校があるらしいので、その辺まで歩いてすぐ戻る。
余った時間で駅の反対側をちょろっと見て終わりにしました。
鵠沼駅/鵠沼サーフ
4駅目。
思ったより「リアルに何も」無かったです。
もうちょい海に近いもんだと思ってました。
とにかく感じることは「暑い」
もっと観光するつもりでしたが、4駅目ですでに今となっては休憩したいです。
先が思いやられる・・・
ほんと、「余裕も何もねぇ」ですよ。。。
駅前に神社を発見。
木に囲まれていて涼しいです。
ベンチは地元のカラスに陣取られていましたが、哀れな僕に気付いたようで席を譲ってくれました。
次の電車までここで休憩。
「真夏のサーフショップ」とかあるのか気になっていましたが、それどころではありませんでした。
湘南海岸駅/西方コーストストーリー
「西方駅」は湘南海岸駅の旧名
感覚重視したメロディーラインがこの曲でも健在で、
一発聴いただけじゃ「ボードウォーク フラついて ウチらを嘲笑うピーナッツ」と言ってるってすぐに理解できないです。
アジカンの“洋楽っぽさ”の要因なのかもしれません。
ここら辺で「時刻表を見ることにより散歩する時間を削る」というチートをし始めます。少しでも長く時刻表を眺めて比較的涼しい場所に居続けます。些細な抵抗。
駅周辺はだいぶ湘南らしさは出てきた気がします。
とりあえず、海風が届くようになったので日陰は割とマシ。
「烏帽子岩 ここからは」見えないだろうけど、他の駅だったら見えるもんなんですか?
まずは海と反対方向に行って、永遠に住宅街が続いていきそうなので線路を渡って橋の方まで。
鵜みたいな鳥がいました。
暑すぎるので少し早めに駅の周辺まで戻って、日陰で休んでました。
駅に着いたら必ず降りて観光しなくてはならないという縛りがめちゃくちゃ苦痛に感じてきました。本末転倒。
江ノ島駅/江ノ島エスカー
とうとう来ました。江ノ島。
江ノ電の中で最も有名な駅であり、多くの人がこの路線を使う理由でもあります。
この駅もベビースター版の駅表示がありました。
人が多く乗降する駅には置いてあるみたい。
初代『サーフブンガクカマクラ』の頃のアジカンは江ノ島エスカーに限らず、右chと左chでハモる感じのオクターブ奏法が多くて面白いです。
「どっちがメインギター、どっちがサイドギター」みたいな固定観念が無いのもアジカンのいいところですね。
改札を出るとなんと!
モニターでサーフブンガクカマクラが宣伝されていました!
江ノ島の駅で江ノ島エスカーを歌うゴッチ!
今までの駅とは比べ物にならないほどの人の量です。流石江ノ島。
この日は平日だったのですが、夏休みということもあってか非常に混雑しておりました。
とにかく暑くて疲れたので、休憩を…
駅前のタリーズで小休止です。
30分ほど休息を取り、再開。
本来ならば“まさに観光すべき駅”なわけですが、僕自身は何度も来たことがあるし、この記事でも大して紹介する意味なさそうなので、今回の旅では大幅カットしてまいります。一般の観光客と同じところに行っても仕方ないので、今回は江ノ島方面とは逆を目指します。
少し行ったところに湘南モノレールの江ノ島駅があったのでちょっと見学しました。
駅が丸ごと商業ビルみたいになってたけど、モノレールの駅ってみんなこんな感じなの?
江ノ島駅から次の腰越駅までは列車が道路の真ん中を走ります。
路面電車です。
この道を歩いて行っても良いのですが、今回は駅から駅は江ノ電に乗るという縛りがあるので途中まで行って引き返します。
電車が来てしまいそうなので急いで駅へ・・・
腰越駅/腰越クライベイビー
腰越クライベイビーといえば、Cメロの5拍子!
パッと聴いて全く気づかない自然な感じが凄いですよね!
駅舎には可愛いイラスト
腰越駅は海のすぐそば。
12分程度ですが、海を楽しみたいと思います。
ここをまっすぐ行くともう海!
到着
海の近くは空気が冷やされているのか他と比べて涼しいです。
この写真では分かりづらいですが、海岸に近づくと結構ゴミが…
いつかゴミ拾いをするだけって企画をやりたいですね。
当たり前ですが、周りは海水浴客ばっか。
普通の服装でこんな海岸沿いまで来てよかったのか…
少し気まずい感じが。
2、3分過ごしたところでそろそろ時間もやばいので戻ります。
ここでなら1本くらい逃しても良い気がしましたが、それでもこの暑さは辛いので早く終わらせたいです。
考えれば考えるほどアホな企画です。
鎌倉高校前駅/日坂ダウンヒル
この看板。
出口の行き先案内に「太平洋」って書いてあって笑いました。
間違っちゃいないけど、規模がデカすぎる…
日坂は鎌倉高校前駅の旧名です。
言わずと知れたスラムダンクの聖地。
そのせいか観光客が半端ない…
中国人が多め。中国でスラムダンク流行ってるの?
スラムダンクっていうと「諦めたらそこで試合終了ですよ」が名台詞ですが、半端な文字数なので歌詞にするのが難しそうです。
が、3連符で無理やり詰め込むという荒技。なるほど。
本来なら「だから諦めないで頑張れ!」って意味で使われますが、「それなら4試合は軽く終わってる」って返し方がゴッチらしくて好きです。
普通の出口とは逆側にも出口があり、逆張りオタクの僕はもちろんそっちに向かったのですが、墓地と民家にしか繋がっておらず・・・
本来ならば「坂道を上まで上り切って、来た道をまざまざ振り返ってその先の青さ」を写真に収めるべきなのですが、そんな誰しもがやりそうなことはやりません。
坂道の写真だけ撮って終わりです。
(墓地の方の出口に行っちゃったり、トイレ行ってたりで時間が無かった)
七里ヶ浜駅/七里ヶ浜スカイウォーク
雲のない晴天のようなギターの音作りが本当に凄いと思います。
まじで「スカイウォーク」。
そして、初代サーフブンガクカマクラの頃には存在していた海辺のファーストキッチン。
その後閉店してしまい、今回の再録にあたって「存在しない店について歌うのか・・・」と思っていましたが、なんと歌詞が「海辺のファーストキッチン 今はない談笑に」に!!!
恐ろしく神アレンジで泣きました。
駅前の線路
車内から見た時に、あまりにも人が近くに寄っているように見えたので気になっていた所。
普通に柵無かったです。
本当に近くに人が居ただけみたい。
この先の方が海辺のファーストキッチン跡地だった気がします。
違ったかな?
僕に奇跡的に彼女が居た頃、この辺までパンケーキを食べに来たのを思い出しました。
ちょっと駅から離れてしまったため、急いで駅まで戻る。
ここら辺で1本くらい電車逃してゆっくり回っても良いか。と思い始めるものの、やはり暑さには勝てませんでした。。。早く帰りたい。。。
稲村ヶ崎駅/稲村ヶ崎ジェーン
ラップ調のAメロが本当にかっこいいですよね!
「Oh no」と「オノヨーコ」で韻を踏むとは・・・
ギターソロが初代に比べてきっちりとリズムに収まってる感じがあって、「バンドマン」から「ミュージシャン」になったんだなぁって感じました。
Cメロの「波の間」で半音音を外してるところもかっこいいです。
あと、喜多さん今作PH多すぎじゃないですか?メタラー???
「そうだぜ 今日だけ〜」の部分ボーカル変わるアレンジもかっこ良すぎるし、
まじで元々良い曲が更に良くなりすぎてます。
ちょっと裏の方に行ったら山っぽくなってきました。
ここら辺から雰囲気が変わって極楽寺の「山奥」みたいな感じになっていくんだなと。
江ノ島の駅前にいる“鳥”を発見!
どうやらこのオブジェ、色々なところにあるみたいです。
暑すぎて死にそうになっているので、ここいらでカフェでも・・・
と思いながら歩いてたものの、結局駅へ・・・
永遠に辛いままです・・・
この辺で音楽を聴かずに歩いた方が気持ちが落ち着くことに気づき始めます。
ずっと音楽を聴いてるって案外疲れる。。。
極楽寺駅/極楽寺ハートブレイク
極楽寺ハートブレイクはこの世に存在する曲の中でもトップクラスに好きな曲。
一生聴き続けていたいのに2分半で終わってしまうのが悲しすぎる。けど、無理やり伸ばそうとすると駄曲になると思うし、その儚さ含めて名曲なんだろうなと認識しています。
イントロの短さ、サビから始まり、すぐにAメロに突入するところ、全てが儚さの塊です。
この曲もAメロ、Cメロの左右でオクターブ奏法をハモらせるギターがカッコ良いです。
ギターボーカルもオクターブ奏法!
極楽寺駅の周りはご覧の通り山
江ノ電=湘南=海
ってイメージがありますが、極楽寺は違います。
今回は折角なのでより山の方に。
暫く進むと小学校がありました。
ここら辺でスマホの充電やばくなってきて写真あんまり撮れてないです。
極力スマホは使わないことに。。。
駅前にある商店に観光客が集まっていて、何か有名な場所だったのかも。
三脚にスマホ立てて、その前を歩いて・・・っていうVlogでよくあるやつを撮ってる人もいました。
因みに、若い中国人女子のTiktok編集力すごくて、電車の中で動画編集してる子がいたのですが、恐ろしく早業でビビりました。
それに比べてこの記事の写真のクオリティーの低さたるや。。。
長谷駅/長谷サンズ
大学の頃好きだった子からフラれて、その直後にサーフブンガクカマクラ聴いてたら長谷サンズで泣きそうになりました。
イントロは4分をスタッカートで切っていくだけの間抜けな感じなのに、ゴッチらしい爽やかなサビのメロディーがめちゃくちゃ良いんですよね。
江ノ電をテーマにするってコンテンツとして優秀すぎだろ!!
そんなに時間もないのでとりあえず長谷寺の方へ向かいました。
折角だし見学でもしようかと思いましたが、残念ながら拝観時間過ぎてました・・・
結局駅へ。苦行以外やらせてもらえません。。。まじで華やかさの無い旅です。
由比ヶ浜駅/由比ヶ浜カイト
思えば由比ヶ浜カイトがB面で収録された時はそれがここまでシリーズ化されるなんて考えもしなかったですね・・・
初代の1発録りも良かったのですが、しっかり録音されてるのもそれはそれで良きです。
とうとう写真を撮らなくなってしまいました(笑)
スマホの充電も無くなってきたので仕方ないですね。極力電池を使わないように過ごします。
次の電車が来るまで出来る限り海の方へ向かおうと、心を無にしてひたすら歩いていました。「目的は別にないよ」という歌詞が沁みます。
仲間と遊びに来ている若者たちが何グループもいました。
流石湘南ですね。
和田塚駅/和田塚ワンダーズ
終点に向けて、良い感じに“終わり”が見えてくる楽曲です。ちょっと夕方っぽくなってきてるかな?
僕にとってサーフブンガクカマクラはラブソングです。
和田塚駅を降りてちょっと行ったところに「和田塚」がありました。
これがこの駅名の由来みたいです。
和田塚ってのはこんな感じで昔の偉い人が眠っている場所みたいです。
数百年前に大きな争いがあった場所も、現在はリスが走り回る閑静な公園になっていました。
昔のことを思い馳せるとなんとも感慨深い気持ちになりました。
そしていよいよ次がラストの駅。
長かった。。。
不思議とここまでくるともう一駅くらいやってみても良いかな?とか思ってしまいます。謎の心の余裕。
実際にもう一駅あったら絶対発狂してるけど。
鎌倉駅/鎌倉グッドバイ
着きました。
サーフブンガクカマクラは段々夕方に向かっていくイメージがあります。
朝の藤沢から始まって夕暮れ時の鎌倉。
アコースティックギターの音色、バイオリンのようなフィードバック、実に最後らしいです。
相変わらずこの曲もギターソロのPHが派手になってます。
駅の車止めに謎の蛙
クラファンで整備しているらしいです。
現代って感じがしますね。
江ノ電の方からJRの方へ向かう地下通路。
何かちょっと綺麗になった?
疲れ果ててさっさと帰りたいのですが、折角ここまで来たのでちょっとはどこかへ寄りたい気分。。。
と言うわけで、紅谷まで行ってお菓子でも買おうと思ったのですが、数十分前に閉店してました。。。
長谷寺も閉まってたし、夕方はどこにも行けん。。。
段葛を歩いて駅まで戻ります。
木が木陰を作ってくれて隣の歩道よりも涼しいです。
非常に歴史的な参道。
あまり詳しくないので、気になった方はググってください。
これにて今回の旅も終了。
「鎌倉グッドバイ」っぽい夕刻時
終わりに
と、言うわけで
突発的に始めた江ノ電全駅制覇の旅。
絶対にお勧めしません
せめてもっと涼しい時に行きましょう。
大好きだったサーフブンガクカマクラも辛い思い出のアルバムになってしまいました。
途中でも書きましたが、今度機会があったら江ノ島の海岸のゴミを拾う企画をやりたいですね。結構ゴミ落ちてたのでぼんぼん溜まっていって楽しそうです。
今回は旅の記録メインだったのですが、サーフブンガクカマクラについては色々と想いがあるので、楽曲にフォーカスした記事もいつか書いてみたいですね!
ではまた次の記事で!!
Twitter(現X)
僕自身はこんな曲作ってます。