え?死んだ意味ってこれ?!嘘だろ。
2024年6月某日
11:17
やばいな。なんかめっちゃ引き上げられてるな。
早くこの話終わらせないと。
名残惜しいけど。
何となく、お前が伝えたい事が見えてきた。
↓↓↓このお話の始まり(全4話)
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通夜と葬式を終えてからの時間は、
案外普通というか。
今まで通りの生活に戻った。
そうだなぁ。きょんの婚約者?彼女は、
赤毛のアンみたいな人だった。
チラッとしか見てないけど。
赤毛にパーマがかかってて。
なんて言うか、可愛らしい人だった。
時々、夜になると、
もう会えないってどういう事?
とか思ったりして、泣いちゃう事もあったけど。
きょんは、きっとまだ、宮古島か宮崎かで、
高級マンゴー作ってるんだわ!!
とか思ったりして、
またいつか会えるかもな!とか。
そもそも長い事会って無かったし。
中々、実感というものに辿り着けなかった。
きょんの死はYahooニュースにも上がってた。
コメント欄を見れば、
バカ過ぎるだろ。
山舐めるからだよ。
こんな迷惑な奴は死んで当然。
とか。色んな事が書かれてた。
知ってる。分かってる。そんなん分かってるよ💢
お前らよりずっとずっと分かってる💢
バカだから死んだんだよ💢
お前らに何が分かんの?
知ったかぶりしやがってさぁ🖕
何も知らない奴が、知った様な口叩くな!!
気持ちいいか?あぁ気持ちいいねぇ。
糞、オナニー共。一生オナっとけ💢
きょんに、バカと言っていいのは、
「生きた」きょんを知ってる人達だけだ。
この、大バカ野郎!!!💢
そんなある日、夢を見たの。
私のスピリチュアルはいつから始まってたんだろ🤔
夢の中の私達は、
あの日と同じように喪服を着てた。
みんなでよく集まってた商店街で待ち合わせして、
誰かの葬式に向かう様子だった。
今もあるのか知らないけど。
昔は、時折、
自治会館で通夜とかお葬式が行われる事があったの。
それにどうやら参列するような感じ。
「きょん、おらんやん。」
「アイツ、また寝てんちゃん」
「なんやねん。遅れるやん。」
とかみんなで言いながら、
でね。私は、
「もう、みんな先行っとき。私、きょん待つわ。」
って。みんな葬式場にゾロゾロと向かって行った。
みんなの背中を見送って、商店街を振り返ったら、
50m位先に、きょんが立ってたの。
「お前、何やってん?💢さっさと着替えろよ。」
何か、だるんだるんのTシャツ姿でさぁ。
近づこうとしても全然進めなくて、
おかしいなぁ。とは思うんだけど。
夢って全然気づかなくて、
イライラしちゃってさぁ。
そしたら、きょんが左目から涙を流してたの。
それを見た私は、
「何泣いてんねん!
泣くんやったらさっさと着替えて来い!!
もう、私、先行くで!!!」
って。
私はプンプンして、自治会館に向かうの。
そしたら、飾られてた遺影がきょんだった。
私は自治会館の前に立ち尽くして、
そうや。きょん。死んだんや。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そこで、目が覚めたの。
何?今の夢?
そうなんだな。死んだんだな。
お別れ?を言いに来たのか?なんなのか。
ふと、きょんの命日から逆算してみた。
そしたら丁度、四十九日だった。
怖っ!!!って思ったよ。普通に笑
なんで私なん?って。
私よりきょんと親密な人は沢山居た。
過去に付き合ってた子も居たし、
ボンは親友でしょ。
その人達に比べたら、私はきょんをあまり知らない。
なんで私なの?
この夢の事をみんなに話すのを控えたの。
分かる?私の気持ち。
だって、私よりもっと、
きょんに会いたいって思ってる人達が居るんだもん。
言えないよ。なんでお前なん?ってなるでしょ。
ただ、その夢を見た日から、
なんかきょんの事を考えて泣く事が無くなった。
これが四十九日ってやつか。とか思ったり笑
そこから数年後、
あれなんで一緒に居たのか忘れたけど。
私とボンは、テトラポットがある夜の海に居た。
2人でコンクリートの壁に座って。
ぼーと夜の海を眺めてた。
私
「あのなぁ。実はきょんがなぁ。夢に来るねん」
ボン
「何それ。」
私
「四十九日の時とか、今まで3回きょんの夢見た。」
後の2回は、なんか木漏れ日が入る狭い部屋で、
何もない、どうでもいい話をしたりしてた。
最近どう?とか。内容覚えてないくらい。
どうでもいい話。
忘れた頃に、夢に出て来るの。
私
「なんか、元気そうやったで笑」
ボン
「・・・・。何でお前のとこやねん。」
私
「・・・・。それはそう。」
私は手に持ったハンカチをギュッと握った。
私のおじいちゃんが亡くなった時も
おばあちゃんが言ってた。
「おじいちゃん夢にも出てきてくれへん。
こんなに会いたいのに。」って。
その日の夜に夢を見たの。
おじいちゃんは満面の笑みで、
「おじいちゃんはおばあちゃんの事大好きやねん」
って言ってた。
あ!おじいちゃんは、
おばあちゃんにそれを伝えたいのね。
と思って、おばあちゃんに話したの。
そしたら、悲しい顔をしてた。
そうだよね。直接言って欲しいよね。
もっと会いたくなっちゃうよね。
なんか、ごめんね。
けどね。今なら分かるの。
たぶん。1番大切な人のところには来ないの。
なんて言うのかな。
会いに行きたくなっちゃうでしょ?
分かる?
分からないけど笑
なんか恥ずかしいみたいな感じもあるらしい笑
きょん、これで合ってる?笑
あの日から13年経ったんだね。
みんな、なんやかんや生きてるよ笑
めんどくさい事ばっかりだけど。
子供たちも大きくなったよ。
って知ってるか笑
なんか、遅くなっちゃってごめんね。
待たせちゃってごめん。
けど、お前がまだ知らない事を教えてあげる🫵
お前が探してた愛はどこにも無いよ。
お前そのものが、愛だったんだよ。
お分かり?
て、死んでるから分かってるか笑
さぁ。散れ!さっさと散れ!!!
分かったから散れ!!!
死んだ奴に用はない💢
もう、二度と来んな😠
きょん。生かしてくれて、ありがとう。
ほんと、バカ野郎だわ。
最後に見た景色は、どんなだった?
そういう事ね。
このお話の題名は、
「命の息吹き」でした🥴
皆様、お付き合いありがとうございました。
これからもよろしくねん🤪
ちゃんとしないと、ぶっ殺すよ☺️🖕
あぁ。つ!か!れ!た!
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