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日記 大分旅行記(2日目)

1日目はこちら

2日目の朝。妻と8歳長女が大浴場に行ってくると言い、布団を抜け出していった。昨日も2回入ったというのによっぽどここの温泉が気に入ったんだろう。私だけ部屋に残って着替えていると、やがて6歳次女ものそりと起きた。

空っぽの布団を見て「ママと○○ちゃん(長女)は?」と次女が言う。お風呂に行ったよと答えると、「はぁ〜あのふたりはほんと好きやねえ」としみじみ呆れたように言うので、それがなんだかおばちゃんみたいで少し笑った。次女は唐突におばちゃんみたいな物言いをするところがあってかわいい。

妻たちが戻り、朝食バイキングをまた酒池肉林狂喜乱舞で自我を失いながら食べ、荷物をまとめて名残惜しくもチェックアウトした。アルコール飲み放題のラウンジ、おいしいバイキング、海を見ながらの温泉が楽しめる素晴らしいホテルだった。あたし、実はあなたのこと、本命の杉乃井ホテル君が高すぎるから仕方なく選んだの。でも一晩あなたを経験したら好きになっちゃったみたい……みたいなことってあるでしょ?知らんけど。グランドメルキュール別府湾、また泊まりたいな。

ホテルの窓から撮った別府湾

ホテルを出発し、地獄へ行った。別に例えでそう言ってるわけではなく、本当に地獄という場所が存在するのだ。別府は街のいたるところから温泉の白い湯煙がもくもくと昇っているのだけど、その中でも有名な噴出口が7つあり、それぞれに地獄の名前がついている(詳しくはこちら)。その中から2つだけ行ってみた。

まずは血の池地獄。化学反応だとかなんかでお湯が赤く、まるで血の池みたいに見える。駐車場で車から降りる時、こどもたちが昨日ハーモニーランドで買ったぬいぐるみが好きすぎて「ねえシナモンとマイメロも連れてっていい?」とお願いされたので「落としたら地獄に落ちるからな!!」と言った。こんな感じのセリフ、小学生ぶりに言った気がするな。

煙で見にくいが赤い
私とこどもたちとシナモンとマイメロ

続いて鬼山地獄。ここは別名ワニ地獄とも呼ばれていて、温泉を使ってワニが70頭飼育されているという。間近で見る大量のワニって檻があっても迫力があってぞっとする。昨日までサンリオのかわいい世界に浸っていたのに、急に地獄だとかワニだとかギャップがすごすぎる。誰だこんなところに行こうと言いだしたやつは(私だ)。

ワニワニ
地獄蒸しだ〜せっかくだし食べる?と妻に聞いたら
隣の鎌倉わらびもちを食べていた妻

それから車で山奥まで走り、アフリカンサファリという動物園に行った。この動物園がすごいのは、区分けしているエリアの中に動物たちがそれぞれ放し飼いになっており、それを自分の車(バスも可)でまわることができるのだ。ジュラシックパークという映画で恐竜のいるエリアにゲートを開けて車で入っていくシーンがあったけど、まさにあんな感じ。

ゲートの中は野生の世界。車の前を普通にシカ(シカみたいな動物を私は全部シカと呼んでおります)が通ってなかなか前に進めなかったり、ふと道端を見たら目の前にライオンやゾウやキリンやヒョウやクマやサイがいたりしてびっくりした。ふと道端を見たら目の前にライオンやゾウやキリンやヒョウやクマやサイがいることってあります?自分の車に乗っているというリアルな生活感の中で猛獣を見るので、それが余計にゾクゾクとした。

こういうのが目の前に現れる(車から撮影)
野良猫みたいな感じでヒョウがいるなよ

あと、ついでに動物と触れ合えるコーナーにいたおっさん臭いカンガルーもどうぞ。

ストーブにあたりながら背中ぽりぽり

なんというか、動物のよりリアルな姿がある動物園だった。間近すぎて楽しめるかどうかは人によるかもしれん(こどもたちはカンガルーに引いていた)。あたしたち、適切な距離感ってあると思うの。あなたはちょっと近すぎるっていうか……みたいなことってあるでしょ?知らんけど。

帰りの車中、もしこの動物園のゲートとワニ地獄の檻が天才ハッカーによって解放されてしまったら、大分県はどうなってしまうのだろうとか考えた。県民は大パニック、ハーモニーランドのキティやマイメロディたちがライオンたちに襲われたりするんだろうか。ハンギョドンあたりがおいしそうな気がする。

後部座席では、次女が隣でぐっすり眠る長女を見て「あれだけ遊んだけん〇〇ちゃん(長女)疲れたよねえ」とまたおばちゃんみたいに声をかけていた。なんでお前は寝ないんだ。大分、楽しかったな。現実に戻りたくないけども、仕事とか確定申告とか私は迫り来る猛獣たちと戦わないといけないんだ。

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