日記 びっくらポンと透けロンT
久しぶりになんにも予定がない休日。天気も良く、全員の体調も良い。なんてすばらしい日!
どこに行こうかと家族と話して、近くにあるいつもの公園に行くことにした。遠出をして新たな経験をする休日というのもいいけど、3連休の最終日にはこういう穏やかな休日がふさわしい。コース料理の最後の締めは雑炊とか落ちつく味がいいでしょ?「連休とはコース料理のように楽しむべし」というのが休日愛好家の私の持論である。
公園でこどもたちと秘密基地を作ったりその屋根から飛び降りたりして遊び、それから近くのくら寿司で昼食を食べた。くら寿司といえば食べた皿をテーブル端の穴に5皿投入するごとに始まるアレがある。くら寿司の侍キャラ(むてん丸という名前らしい)がハットにサングラスにスーツのベスト姿の謎すぎる男と競歩やら金魚すくいやら射的やらで勝負する目的もルールもいまいちわからない謎ゲーム「びっくらポン」だ。
侍キャラの方が勝つともらえる景品は本当に大したことなく、もらった瞬間に冷めるくせにやたらとこどもたちがあれをやりたがる。今日も2回連続で負けて落ち込んでいると、会計のために通りがかったおばあちゃんが「これ、あげる」とびっくらポンの景品のカプセルケースをわが家にくれた。なんて優しいおばあちゃんだろう。わが家が勝てなかったベスト男を倒してくれてありがとう。
こどもたちから早くカプセルケースあけてあけてとせがまれ、開けようとするとめちゃくちゃ固くてケースが開かない。私が万力をこめてもビクともしない。すると妻が「ちょっと貸してみ」と言うので渡したら妻は簡単にカプセルケースを開けてみせたのでキュンとした。そして出てきた何かのキャラとコラボしたマグネットシートはこどもたちが一瞬見ただけで興味がなくなり、すぐに私のポケットにねじ込まれたのだった。なんなんだ。
そこからいくつか買い物をして、スターバックスコーヒーで休憩。店内は広くて雰囲気が良く、歩き疲れた体にアーモンドミルクラテがおいしい。ほっとくつろいでいると、6歳次女が唐突に「いつか彼氏とデートでここに来たいな」と言いだした。か、彼氏とここに?とりあえずあなた口のまわりにべっとりついた抹茶クリームフラペチーノを拭きなさいよ。
私がいじわるのつもりで「でももしパパがこんな彼氏はダメだ認めない!って言ったらどうする?」と聞いてみると、「その時は違う彼氏にすればいいじゃん?」と当然かのように言う次女。なんでも彼氏を1000人作るらしい。1000人かあ。そんなにいるなら厳しく選んでも問題なさそうである。
夜。風呂上がりにパジャマに着替える。私がパジャマとして着ている白とグレーのロンTがある。11年前、私が広島で一人暮らしをしていた頃にドンキホーテで1000円で買い、オシャレと思って着ていたら当時結婚前の妻に「なにそれ?パジャマ?」と言われ、それ以降ずっとパジャマとして着ていたロンT。
まあ11年も着続ける私も私なんだけど、鏡を見るとそのロンTから乳首とへそが透けていることに気がついた。11年間洗濯しすぎて生地が薄くなっていたんだなあ。ニヤニヤと乳首当てゲームをしてくる妻から逃げて、いいかげんもう捨てなきゃなあと思い、しかし思っただけでそのまま着て寝た。