お受験、それは一体何か?スクラム開発か? 〜エンジニア採用に関わるワーママのお受験回顧録〜
この記事は「株式会社エス・エム・エス Advent Calendar 2024 vol.2」の12月16日分の記事です。
はじめに
みなさんこんにちは、エス・エム・エスプロダクト推進本部 人事のまゆゆです。
私は今年からエス・エム・エスにエンジニア採用をメインロールとした人事として入社をし、4月から小学校1年生になった男の子を育てながら仕事をしています。
参照:半年前の入社エントリ
上のブログにも出てくる我が息子は、自宅から少し離れた私立の小学校へ通っています。
そう、小学校受験、つまりお受験をやったわけです。
何かのタイミングで、このお受験ついてはアウトプットしたいなと思っていたのですが、普段のバタバタにかまけて出せずじまいでした。
そんな折、エス・エム・エスのエンジニアチームと話した際に、スクラム開発の話になり「あれ?これって我が家が経験した小学校受験とも似てるな・・・?」と思ったので、私なりのスクラム開発の解釈と絡めたお受験回顧録、そしてその後どうなったか?を書いてみたいと思います!
がんばれわたし!!
なぜお受験をしたのか
お受験は世間のイメージ的には母親の意思が強いようですが、我が家はきっかけとして「選択肢が増えるならそれはそれでいいと思うから、やってみないか?」という夫からの発信でした。
家のすぐ近くに公立小学校があったので、正直私はお受験について真剣に捉えていなかったのですが、「まあそういうならやってみるか〜ダメならやめればいいし」くらいの軽いノリではじめました。
でもいざ始めてみると軽いノリでは全く乗り越えられないな、ましてや仕事と両立させるためには真剣に考えないといけない・・・と気がつくとどんどん私の方が沼にハマっていったかもしれません。
まゆゆ的お受験のすゝめ「役割分担」「スプリント」「スクラム開発」?!
お受験のコンテンツはとても豊富で、例えば「お受験 ブログ」で調べてみても、お受験ブログだけでランキングが成り立つくらいです。
それほどに発信できることはたくさんあるのですが、今回私がこの我が家の一大プロジェクトを振り返ってみても、いくら気合いで乗り切ったとは言いつつも、やり遂げるには幾つかのポイントがあったなと思います。
「役割分担」「スプリント」「スクラム開発」を連想できるので、その辺りと絡めながらどうやり遂げたかをこのセクションではお伝えしたいなと思います。
まずは主な登場人物の紹介をします。
息子:マイペース。興味があることにはとんでもない集中力を発揮し、興味が持てることを自分で見つけてくるのが得意な子。反対に興味が持てないことにはとことん眼中に入れない。自分の気持ちの言語化が苦手。ママ大好き。
夫:理論的かつ戦略的思考ができ、几帳面で細かいことが得意。昭和の香りをほのかに匂わす頑固親父だが、意外と情に厚く涙脆い。
私:行動するとなったら行動ができる。(多分)場を盛り上げたり、共感力はある。(多分)おおらかであるが悪く言えば雑で細かいことが超苦手。
「役割分担」〜チームで役割分担をし、それぞれの役割と責任を果たしながら進める。〜
はじめのセクションでも触れた通り、私はフルタイムで働いており、さらにいうと双方の実家のヘルプは日常的に得られない環境です。この背水の陣的な環境で更に時間的・心理的にも負担が大きくなるお受験をなんとか乗り切った要因の一つ「夫と私での徹底的な役割分担」だったと思います。
お受験プロジェクトにおいての主な役割分担はこちらでした。
夫
スケジュール管理
各フェーズごとの方針設定
xxxの期間にはxxxを目指す など
事務手続き関連全て
幼児教室関連、模試・オプション授業手続き
願書入手から出願手続き
入学手続き
テキストや備品購入
ペーパーの印刷作業
私
幼児教室や模試の送迎&付き添い
日々の勉強サポート
願書作成・面接対策の台本作成や方針だて
幼児教室の先生との面談対応や情報収集
登場人物紹介と照らし合わせるとなんとなくお分かりかもしれませんが、夫と私の得意不得意が割とはっきり分かれています。
その得意不得意を反映させて、ざっくりいうと「全体を俯瞰した予定管理やその他の細かいことは夫・日々子どもに寄り添ったり、コミュニケーションが必要な部分は私」というのが主な役割分担でした。
お受験には本当に煩雑なことや未だにアナログな部分が多いのですが、その辺りは夫の得意分野が生きる部分でもあったので、夫がカバーしました。
共通してやっていたことはこちらです。
学校関連の情報収集
幼児教室通常授業終了後のフィードバックや模試結果からの課題設定とネクストアクション決め
後者の方は夫の得意な分野でもあったのですが、全体を見ている夫目線と日々寄り添っていた私目線からでは視点も異なることがあったので、双方の見立てを出してから何をしていくかを決めていました。
子どもを軸に、夫婦でチームを組んでそれぞれの役割や責任を果たしながら進めてきたと感じました。
「スプリント」〜お受験はスプリントの繰り返し?!〜
お受験が本格化するのは一般的に新年長と呼ばれる年中の11月頃になるのですが、
幼児教室のレギュラー授業の他に、月に1回の模試や夏期講習・模擬面接・直前講習など様々なイベントサイクルがあり、これがお受験本番の11月頃まで続きます。(地域や志望校によって前後あり)
もう少しこのサイクルの中身を噛み砕いてみると、例えば週1のレギュラー授業後に必ずフィードバックがあり、次の授業までの課題(宿題)が出される他、自習からのアウトプットの提出があります。
また模試は受験後に結果が1-2週間後に結果が出て、幼児教室の先生からフィードバックがあります。
ここから、今できていることや得意なこと・課題があることなどの現在地が見え、次のイベントに向けてどの差分をどう埋めていくかを夫婦でコミュニケーションを取りつつ、子ども本人の能力を引き出すための試行錯誤を繰り返していきます。
(となんだかカッコよく言ってますが全然うまくいきませんでした笑)
授業またはテストを受けて、夫婦や子どもを交えたチームで振り返り、次の目標を再設定する。
私はこの一連の流れがなんだかスクラムみたいだなあと思わずにはいられませんでした。
「スクラム開発」〜子育てとは壮大なスクラム開発かもしれない?!〜
無事に4月からご縁をいただけた小学校に入学してから、昨年のことを振り返って思うのは
「お受験とはただの通過点(マイルストーン)であり、ゴールではない」ということです。
志望校に合格する、縁をいただくということは一つの大きな成功体験であることは間違いありませんが、どの道を選んだとしても、子どもの人生はその先もずっと続くわけです。
この道を選んでよかったねと思えるようにするにも、日々の積み重ねがとても大事だと思っています。
仮に子育てを一つの壮大なスクラム開発プロジェクトとして考えてみます。
子どもが健やかに育ち、十数年後には社会へ巣立っていくために、夫婦そして親と子でチームを組み、更には子どもを取り巻く社会、つまり担任の先生や、友達、その親御さん、時にはかかりつけの小児科の先生や近所の方などをうまく巻き込みながら、スプリントを回していく・・・そんなことが言えるでしょうか。
(こじつけ感はありますが)
またこれは常に自分にも言い聞かせていることですが、子どもの人生は子どもの人生であること。お受験はきっかけの一つに過ぎません。
結局我が家は第一志望校にはご縁をいただけなかったのですが、学校の敷地でバッタを10匹捕まえてドヤ顔でランドセルに突っ込んだり、(虫が苦手な方ごめんなさい)毎日靴下を片方無くすか、靴下の裏を真っ黒にして帰ってきている様子を見ると、今の環境でとても充実した毎日が送れていて、子どもの世界がぐんぐん広がっているなと感じます
エス・エム・エスでやっていること
エス・エム・エスは「介護」「医療」「ヘルスケア」「シニアライフ」の領域で、40以上のサービスを開発・運営し、少子高齢化・人口減少時代に向けて社会インフラとしての情報インフラ構築につとめています。
私の所属しているプロダクト推進本部の開発チームでは、アジャイルでサービス開発を行っています。
直近の取り組みとして、かねてからお世話になっている外部のスクラムマスターの方にご支援をいただきながら、カイポケリニューアルプロジェクトでLeSSの導入をしました。
エス・エム・エスに入社してからよく言われたのが「大企業だね」「まゆゆお堅くなってしまったの?」とかつてはスタートアップ界のまゆゆと名乗っていたのにどしたん?のような反応をもらうこともしばしば。
ところがどっこい、まだまだエス・エム・エスが解決したいことには多くの高い山が立ちはだかっていて、その分チャレンジの機会が豊富にあります。
事業貢献のために新たなチャレンジをしているのがエス・エム・エスの良いところの一つで、その繰り返しが大きな未来へ繋がっていくのだと感じています。
(カルチャーとしても、例えばこのアドベントカレンダーも雑談ベースからサクッと「じゃあ書いたらいいじゃん」みたいな感じで、とても柔軟なカルチャーなのです。)
エス・エム・エスでは仲間を募集しています!
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カジュアル面談もこちらからお気軽にどうぞ!
おまけ〜お受験ファミリーの皆さんへ〜
ここまでお読みいただきありがとうございました。
このブログに辿り着いた方の中には、お受験についてSNS等で情報収集をしていらっしゃる方もいらっしゃることと思います。
膨大な情報が溢れる中でこのXアカウントをフォローしておけば間違いないという方をご紹介しますね。
22年お受験界に彗星の如く現れ、茨の道を駆け抜けたお受験界のジャンヌ・ダルクこと、かさぶた厚子さんです。
(※ご紹介についてはご本人から許可をいただいております。)
とにかく厚子さんの発信内容やブログは、どんな絶望?をも笑いに変えるパワーがあります。
時間的・心理的プレッシャーが高くなるお受験ファミリーにとって、まさに砂漠の中のオアシスとなるでしょう。
第一志望校に落ちてしまい、藁をもすがる思いで思い切ってDMをさせてもいただいたところ、
とても前向きなメッセージをいただいて心が軽くなったことも本当に感謝しています。
これを読んでいらっしゃるお受験ファミリーの皆さん、抱え込みすぎず、核となるチームを作り、頼れる人を周囲に増やして26年に向けて頑張ってください!!
それでは皆さんメリークリスマス&良いお年を!!