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2.5次元第1話「夜明け」

「ん〜」

とある街の一角のマンションの一室で一人の少年が目を覚ました。

彼こそが後の2.5次元エンタメアイドルになるまゅうだ。

カーテンを開け、朝日を浴びる。そしてまゅうは、部屋全体を見回した。

そして、ふと時計を見ると、「え、もうこんな時間!?遅刻しちゃう!」

そう、この時点ですでに時刻は7時5分、彼の住むマンションは学校から少し遠い位置にあるため、7時には家を出なければならないのだ。しかも、今日は高校の入学式。そう、彼は、今年から葡萄ヶ丘学園の1年生となったのだ。春休みの間に頭に叩き込んでおいた、学校までのルートを安全に気をつけながら、走っていく。「流石に、入学式から遅刻は嫌だよ〜」※いえ、しっかり起きないのが悪いです。※と何故かナレーションが聞こえてきそうだが、「分かってるけど、朝には弱いんだよ...」となぜか、ナレーションが聞こえたかのように、つぶやいていた。

・・・と言っている間に校門の前までやってきた。そして、校門を潜り、指定された自分の教室に向かう。

「間に合ったー!」※いえ、すでにHR中です。※ちなみに、入学式後、生徒指導室に来いと担任から言われたとか言われてないとか...

・・・入学式が始まった。

今年度の葡萄ヶ丘学園の新入生はなんと、1クラス40名×3クラスで120名だという。

しかし、全盛期には、なんと1クラス40名×10クラスで400名の生徒が入学していたらしい。入学希望者はこの3倍の1200名だったとか...

「え!?そんなに多かったんだ...やっぱり、少子化の影響かな...」

入学式終盤、校長からとんでもないことが言われる。

「え〜この葡萄ヶ丘学園に入学し、まだ入学式なのに残念なことを言ってしまいますが、この葡萄ヶ丘学園は、今年度をもって閉校することとなりました。」

「・・・え、え、え、え〜〜!?」

まゅうは驚きのあまり、叫んでしまっが、

校長から「叫びたい気持ちはわかりますが、式中のためお静かにお願いします。」と言われてしまった。

入学式が終わり、帰りのHRはやや、重たい空気となっていた。

それはそう、なんせ入学式で閉校が言われたのだから。

ただ、まゅうは悲しんでてもしょうがない、この1年をしっかり楽しもうと決意したのだった...