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お父さんのお店/言葉のサプリ【踏み出す勇気】

巷を賑わせているiPhone12(だっけか?)。
iPhone8のまま止まっている私からしてみると、これ以上何を望むねんなという世界の最先端であるが携帯ショップはどこもこのiPhone12で賑わっているようである。

そんな折、私は大手携帯電話会社、あのお父さんのお店に、このご時世に予約もせず乗り込んだわけで。しかもそれが解約手続きというショップ的に誰得な用件なわけで。

そもそも今回解約するのは自宅PCで使用していたポケットWiFiで、PC購入時に契約した家電量販店は解約手続きができない為、家電量販店を出たその足で、
「来ちゃった(ハート)」
という彼女感満載な来訪者と化してしまったわけで。

客足が途切れたのを見計らい、低い腰をさらに折り曲げたりしながら新人さん風の店員さんにおずおずと
「解約したいんですが」と声をかけた。

「解約ですね、少々お待ち下さい」
店員さんはショップの裏に入って行った。

携帯などもそうだが、この手の解約は更新月でないと違約金が発生する。私の場合は10月。月末に差しかかっている。何としても今日解約したい。


「お待たせしました、解約ですね」
ベテラン風の店員さんがタブレット片手にやってきた。

感慨に浸る間もない数分の出来事である。

契約の番号もわからず端末の充電が切れていても、手慣れた様子でタブレットと繋ぎ
「これにも番号があるんですよ、まあ覚えてる人はいないですけどね」
と気持ちをほぐしてくれる会話をしながらもサクッと調べて驚くほどあっさりと解約は終わった。

途中、契約月ではあるものの2年刻みの契約だった為1万円の解約手数料がかかることが判明するも
「使わないなら月に5000円近くも払うのもったいないですよ」
と後押ししてもらい無事解約できた。
さすがお父さんのお店である。

ここ数年、
「たまにPCでみたいときあるしな・・」
と踏み切れなかったことが一歩進めばゴールである。

スマートフォンの普及、品質・性能の向上によりPCを使う頻度は皆無に近くなった。
アプリを入れればプリントだってコンビニでできる。
リモートワークができない職種の為、コロナ禍にあってもPCにこだわることはなかった。
PCがなければ不用意に持ち帰る仕事だってなくなるであろう。

終活にはまだ早いが、できるだけ無駄なものは削ぎ落としておきたい。

と言いながらも、どうしてもPCが良ければまた契約すればよいという柔軟性も持ち合わせている。

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