積み重ねたから今があり、制限があるから自由なんだ。
今日は前から楽しみにしていた、独身時代から大好きな野村萬斎さんの狂言に行ってきました!
しかも、
野村万作さん(萬斎さんのお父さま)
野村萬斎さん、
野村裕基さん(萬斎さんの息子さん)
親子三代が同じ舞台に立つ貴重な公演!
今日は狂言のおもしろさと、感動したことについて書いてみます。
萬斎さんを好きになったきっかけ
萬斎さんを好きになったきっかけは、もしかしたら多くの萬斎ファンが同じかもしれません。
そうです、NHK連続テレビ小説「あぐり」からです!
あぐり、1997年の作品だそう!もう25年も前の作品なのですねー
年月が経つのは、ほんとに早くてびっくりします。
エイスケさん、破天荒でおしゃれで気難しくて魅力的で、一気に気になる存在になったことを覚えています。
陰陽師も映画館に観にいきました。
作品自体がどうかと言われると忘れてしまいましたが、萬斎さんは唯一無二の存在でした。
夢中になって読んでいた萬斎さんの著書。
著書やドキュメンタリーを見たことのある方はご存知だと思いますが、
萬斎さんはほんとにずっと新しいことにチャレンジし続けている方なんですよね。
ギター少年から、イギリス留学、シェイクスピアの舞台、朝ドラや映画にも積極的に出られてきたから今の人気がある。狂言の人気も。
NHKの子供向け番組や公文のCMなどでも、安心かつ楽しい。独特の存在感がありました。
東京オリンピックの演出にも抜擢されて、結局は叶いませんでしたが、見たかったなと今でも思います。
長らく萬斎さんの作品をチェックできてませんでしたが、何冊か新しい本も出されているようなのでまた見てみたいた思います!
着付け教室仲間と着物で観劇
20代半ばに着物にハマっていた私は、職場近くの着付け教室に通っていたのですが、
そこで知り合った方が、なんとみなさん野村萬斎好きであることがわかり、
関西で萬斎さんの公演があるたびに、みんなで着物を着て観に行っていました。
みんなと言っても4人だったかな。
着物は着る機会が多いほどよいし、和の公演だとさらに楽しくて、数年ほど続いてました。
狂言を見るうちに万作さんにはまる
狂言は、一度見られると分かるのですが、とてもわかりやすいストーリーで、単純な古典喜劇。
失敗を笑い、そんな人間を愛おしく描いています。
ストーリーは単純なのですが、歩き方や発声、笑い方などに伝統芸能ならではのしっかりと決まった型があって、
型を守っているはずなのに、演者ならではの存在感を出す、お客さんを引き込む力に、おもしろいなと思っていました。
萬斎さんのことはもちろん好きなのですが、狂言を観る回数が増える度に、お父様の万作さんが素敵で引き込まれていきました。
身軽なのに重く、優しい声なのに強く、両極を成立させる演技に惚れ惚れしてしまうのでした。
私が狂言を見出した頃でも70代かな?
はじめ出てこられる時はおじいさんだなと思うのですが、演技が進むにつれて年齢も忘れてしまうし、芯の通った力強さに見とれるんですよね。
万作さんは現在90歳でいらっしゃるそう!まだまだ現役、次回12月の公演も決まっていると聞き、
こちらの背筋がビシッとなる気持ちになりました。
びわ湖ホールがほぼ満席
今日の公演は、びわ湖ホール中ホールで行われました。
昼公演と夜公演の2回あって、私が行ったのはお昼の公演。
1週間ほど前にチケットを取ったのですが、選べる席はほとんどなく、ほぼ満席の状態でした!
昨年はコロナの影響で中止になり、今年はなんといっても親子3代共演、楽しみにしていた方も多かったのだと思います。
年配の女性が多かったですが、若いカップルやお子様もいらっしゃり、狂言の魅力が幅広く伝わっていることに、勝手ながら感慨深くなりました。
息子さんの裕基さんに期待!
親子3代が同じ舞台にいる間は、それだけで引き締まり、大きなオーラというかエネルギーを感じました。
しっかりと着実に進んでこられたから、それぞれ下の世代に引き継がれ、同じ舞台に立っている。
伝統芸能では当たり前に見えることも、
何ひとつ当たり前のことはなくて、
ただただ、積み重ねてこられたから今がある。
そう、強く感じて、すごいな、美しいなとすら思えました。
感動してうるっときてました。
息子さんの裕基さんは初めて拝見しましたが、顔がめちゃくちゃ小さくてびっくりしました!
かっこよかったです。
現代の映像作品にも出られているみたいなので、また観て見たいなと思いました。公演が終わり嬉しそうな私です。
今後、大阪や12月にはまたびわ湖ホールでも公演が予定されているそうで、
引き締まる思いとともに、大笑いさせてもらえる「万作の会」狂言に、また足を運んでいきたいです。
人への愛、あえて悪い言葉で言うと、
単純バカほど愛おしい、そんな気持ちになりますよ。口角あがるはず!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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