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断捨離日記 : そうは言ってもひとやすみ

曇りだとほっとします。
過酷な夏の反動というだけでなく、休日に晴れていると、家のことをあれこれと片付けたりどこかに出かけたり、何かしないといけないような気がして、追い立てられるような感じがあるから。
でもこの週末は、降ったりやんだりのうす暗い空もよう。
こんな日は最低限の家事だけしたら、あとはコーヒーを淹れて読書三昧。合間には趣味の中国語でテキストを書き写しては辞書をぱらぱら。つかれたらひと眠り。
習い事をしていた頃は、秋というと発表会の練習やら準備やらで、週末はほとんどつぶれてしまっていました。秋にこんなふうにゆっくり過ごせたことはありませんでした。


さて、おやつ時のお茶には、先日買ったフレーバーティー。
楽しみに取っておいたあんずオレンジ紅茶です。
封を開けたら、ほんのりと甘い香りがしました。

あんずもオレンジも大好き。

お茶のおとも・その1は、無印良品のスイートポテトとオレオのクッキー。
しかし、これは失敗しました。
いえ、スイートポテトもオレオもおいしいのですが、甘さが強すぎて、紅茶の微妙なあんずの香りが飛んでしまいました(泣)
コーヒーにだったら、ちょうどよかったのかも。

そして、おとも・その2は今年初めて(!)買った本。

以前は月に何冊も本を買い込んでいた私ですが、積ん読解消のため、まったくと言っていいほど本を買わなくなりました。
この本も、最初に見かけた時は、すごく好きなテーマだけれどもそこそこ値段もするし重たいし、買おうとは思いませんでした。
が、ずーっと心に引っかかっていたのですよね。
本屋さんの店先からもすぐに消えてしまい、そうなるとよけいに気になります。
「本は見つけたときに買え」というのを座右の銘(?)にしている知り合いがいましたが、まったくその通りです。
そして、それから数か月。
別の本屋さんでこの本を見つけました。が、迷いに迷いました。
断捨離で少しずつ本を手放しているところなのに、買ってもいいのかな? どうせまた手放すことになるだけでは?
手に取っては棚に戻し、思い直してはまた手に取り、の繰り返し。
以前の自分だったら、ほとんど迷わずに買ったはずです。
でも、その結果が、読み切れないほどの本の山。
読まないまま、古本屋さん行きになった本もたくさんあります。
…うん、やめよう。
そう決めて本屋さんを出たのですが、思いっきり後ろ髪を引かれて、だいぶ歩いたというのにまたお店まで逆戻り。
いつかまた手放すことになったとしてもいいじゃないか。
それまでの時間、自分はこの本と縁がある。
その時間が長かろうが短かろうが、いいじゃないか、とそう思ったのでした。

好きな本を読みながらのお茶。至福。

はたから見れば滑稽なほどにさんざん迷って買ったこの本、二十四節気、七十二候に合わせて中国の伝統色が紹介されている美しい本です。
色彩の名前を眺めているだけでもとても楽しい。
やっぱり買ってきてよかった。
断捨離も大事だけれど、それにしばられすぎないことも大事ですね。
だってそこには自分の興味や、心が動いたなにかがあるのですから。

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