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月に一度の楽しみは

今年は能楽がマイブーム。
年明けから毎月欠かさず、千駄ヶ谷の能楽堂に通っています。
能にも狂言にもずっとごぶさたしていましたが、昨年の末ごろ、なぜか突然、能を観たくなったのです。

とはいえ、その熱意?の割には毎回どうしても眠くなってしまって、気がついたら場面がだいぶ進んでいて、見どころの舞を見逃した… なんてことはしょっちゅうです。
ほの暗い客席、ほとんど動きの感じられない所作、歌とは思えないほど低い声でうなる地謡…
能を構成するものがいちいち眠気を誘うんですよね。
楽しみにしていた「鉢木」の公演の時なんかは、風邪ぎみで薬を飲んでいたせいもあり、ほぼ最初から最後まで寝ていたという痛恨の出来事も。

意識が眠りに落ちていきそうになるのを必死で堪えて舞台を見るのは、時に修行の様相を呈するのですが、それでも能楽堂に通うのはなぜなのか。

それは地謡のうなりに揺さぶられてうつらうつらとした後は、驚くほど頭がすっきりしているからなのです。
頭の中にこびりついていたデブリがきれいさっぱり、消えている。
これを味わいたくて通っているのです、たぶん。
(演者の人には申し訳ないですが)

今日はどうでしたかって?
まあ、それは… です。いつもどおりでした、とだけご報告を。

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