東京寫眞帖 : 自由が丘
クリスマスイブの先週土曜日、買いそびれていたものがあったので自由が丘に出かけてきました。
大井町沿線に引っ越してきた当初は、おしゃれな街というイメージに押されて、自由が丘に行く時にはそれなりに気を張ったものです。
最近ではすっかり慣れて、普段着で出かけられるようになってしまいましたが、クリスマスイブに自由が丘。
タイミング的にビミョウに腰が引けるなあ、と思いつつ改札を出ました。
しばらくぶりの自由が丘だったので、目的のものを買う前に街をうろうろしてみることに。
無印の目の前の佐山緑道には立派なツリーがあって、人が入れ替わり立ち替わり写真を撮っています。
私も少し離れたビルの角でスマホを構え、人がいなくなるタイミングを待ちます。
で、そうやってシャッターチャンス待ちをしていると、ペットを連れたカップルがやってきました。ツリーの下で写真を撮りあっている様子がほのぼのとしているので、この人たちを入れて写真を撮ろうかな、と考えたところで、背後から
「豚だ!」
という声が。
え? 豚?
よく見ると、カップルが連れていたのは黒い犬ではなく、黒い豚だったのでした。
えー、豚ってペットになるんだ、と驚いている私の目の前を2人と一匹は人目を攫いつつ、悠々と歩いていきました。(当然、撮りはぐりました)
東横線の高架下を抜けて大井町線の踏切を渡ろうとしたところで、前方になにか黄色い塔があることに気づきました。
こんなところに煙突? と訝しみつつ踏切を渡ります。
よく見ると、空が広い。
ここにあったみずほ銀行の建物が建て替えをするのだと気づきました。
駅前のロータリーを回り込んでみると、みずほ銀行だけでなく、あたり一帯のお店がごっそりなくなっていました。
このところ自由が丘は乗り換えに使うばかりで降りたことがなかったので知りませんでしたが、駅前を再開発するようです。2026年の夏には、今はぽっかりと空いた土地に15階建てのビルが建つのだそうです。
15階。
うーん、このこじんまりした駅前になかなか唐突な大きさ。
高い建物があまりないのが自由が丘のよいところだと思っていたので、少しばかり残念です。
それでも、東横線沿いの自由が丘デパートとひかり街は残るみたいなので、ひと安心。
金物屋さん、お惣菜屋さん、化粧品店、洋品店、呉服屋さん、花屋さん、和菓子屋さん… と間口の小さなお店が軒を連ねるこのエリアは昭和そのまま、といった感じ。
15階建てのビルが完成したら、新旧のコントラストがより強くなって面白味が増すかもしれません。自由が丘デパートやひかり街にはできればこのまま残ってほしいな、と思います。
というか、写真撮っておかないと!…
(2023.12.24)