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冬の桜

夏には近所の人たちがラジオ体操をしている公園に桜の木があることに気づくのは、きまって冬になってからのこと。
こじんまりした、ほとんど砂場のような公園がとつぜん柔らかな色で彩られ、それで桜の存在を思い出すのです。
遠目には白い日差しにとける夢のような儚さながら、近くで見上げる花は、枝もよく見えないほどたわわに咲き誇り、存外、力強い色合いをしています。

部屋の窓からその公園が見えるのですが、今年も花が咲き出したようなので、お昼時に買い物がてら見に行ってみました。
が、今日は曇り空だったせいでしょうか、色合いも枝ぶりもすこし寂しいような感じでした。

なので数年前の姿をここに。
毎年写真を撮っているというのに、花が咲くと飽きずにまた撮りたくなってしまいますね。

ひさかたの光みちたるうす水の
そらに広がる万朶の桜

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