見出し画像

お茶でもひとつ : 岩茶房

冷え込みの厳しかった11月のある日、念願の「岩茶房」に行ってきました。
この本の著書の方が店主をされているお店です。

私が中国茶を飲むようになった直接のきっかけは、今年の春先、会社の近くに中国茶のお店を見つけたからですが、この本を読んだのはそれよりも前。
大昔、カルチャースクールの中国茶講座に通い始めたとたんにスクールがつぶれて出鼻をくじかれ、以来すっかり風化していた中国茶への興味をふんわりと掘り返し、中国茶に出会い直す伏線となってくれたのだと思っています。
私にとって運命の一冊かもしれません。


お店は、中目黒駅から少し離れた住宅街の中にありました。

生垣の向こう、壁に控えめに書かれた店名。
どきどきします。
店内に入ると、窓際の陽だまりに猫さん。
人の言葉が分かっていそうな風情でした。
迷いに迷って、極品肉桂を注文。
小皿にはデーツとサンザシ。
どちらも大好き。
静かな店内。並んだ茶器を見たり、
外の景色を眺めたりしながらお茶。

たまたま手が空いていらしたのか、店主の佐野さんが私の座っている席まで来て、いろいろお話をしてくださいました。
予想していなかったので驚きすぎて、著者ご本人に会えた感動をまったくお伝えできませんでした…

知り合いの家にでも来たかのような外観。

中国茶をお店で飲むという体験に、すこし緊張ぎみだった(というか、肩に力が入っていた?)私。
そんな私に、店員さんは「どうぞお茶と遊んでください」と穏やかに笑いながら言いました。
うーん? 
難しいな、それってどうやって遊ぶんだろう? 
自分がうまく遊べたのかは分からないですが、午後のひととき、紅茶のように濃厚な味のする肉桂をゆっくりと楽しませていただきました。

次回は本にも出てきた「不見天」をぜひ飲んでみようと思います!

https://gancha-bou.co.jp

いいなと思ったら応援しよう!