mayuriとレンズぬま *第十五本* TTArtisan 50mm F0.95C
1.レンズについて
50mm単焦点4本目の紹介となるのは前回と同じメーカー、銘匠光学のTTArtisan 50mm F0.95C(RF Mount)となります。
この連載で出てくるTTArtisanも3本目となりますね。
・今までの銘匠光学(TTArtisan)
◆*第十本* TTArtisan 50mm F1.2 C
◆*第十四本* TTArtisan 7.5mm F2C Fisheye
レンズ本体等を撮影しているEF-MマウントのTTArtisan 35mm F1.4Cもいずれ紹介したいと思います。こちらも良いレンズです。
今までのTTArtisanレンズ紹介で気が付いた人はいるかもしれませんが、今までのレンズは最後に【C】が付いています。TTArtisanでこのCが何を意味するかと言えば、APS-C専用レンズとなります。
ん?APS-C専用50mmなら前回出て来たって?(TTArtisan 50mm F1.2C)
今まで紹介したTTArtisanレンズはEF-MマウントでEOS Mシリーズ向けマウントで購入していましたが、コイツはRFマウントです。
なぜAPS-C用レンズをEF-MではなくRFマウントで買ったか?
35mmフルサイズ機のEOS R5用に買いました。そしてAPS-Cクロップを使わずフルモードで。
焦点工房のサイトに「フルサイズ機でも使える!」と書いてあったのが決め手でした。そして3万円で手に入るF0.95という破格。
(とはいえその3か月後にRF50mmF1.2Lを購入するとかいうよくわからないやつ)
同じTTArtisanで同じF0.95として、そしてフルサイズ対応のTTArtisan 50mm F0.95 Asph.がありましたがあちらはライカMマウントで10万近くします。
7Artisansからも50mmF0.95が出ていますが、個人的に安価なF0.95だとこちらの方がオススメしたいですね(フルサイズで使えるので)
とにかく明るいレンズとして、一本欲しかったのでした。
という事で見た目を見ていきましょう。
今までのTTArtisanレンズと変わらず、このレンズもレンズキャップがねじ込み式なのでナニワかどっかのジャンク箱から激安キャップを買って付けました。
ゼブラデザインが最新ながらもレトロ感を出してくれておしゃれです。
フードはありません。
絞りは10枚、そこそこ円形になってくれます。
ただこのレンズで絞ることはあるか?せいぜいF1.4程度かも。
F0.95……、という割にはマウント全体ではないのは単にAPS-C用レンズだからです。あくまでイメージサークルに対応しているだけです。
レンズ紹介最後に、F0.95~F2.8の移り変わりを見ていきましょ。
自宅で被写体はドール、撮影距離は60cmほどです。
カメラはEOS R5にて、フルサイズモードです。(クロップ未使用、JPG撮って出し)
F0.95だと全体的にソフトな印象です。プロソフトンとかのソフトフィルターを使ったかのような雰囲気。
ただ、芯が無いわけじゃない。そんな描写。F1.1はちょっとソフト感が薄まった感じ。
F1.4まで来ると描写としては普通になってきて、F2.8だとかなりシャープな印象になります。
しかしF0.95が使えるレンズで、F2.8まで絞るか……?
いやまあ絞る時は絞るか……。
2.このレンズで撮影した写真
一通り見てきたので、このレンズで撮影した写真を見ていきましょう。
F0.95が写し出す世界を、ここへ。(※APS-C用レンズをフルサイズで使っています)
写真は全てLightroomで現像調整しています。
▼2024年5月25日 椿の城
▼2024年3月22日 阿部池(with Kenko Blackmist No.1)
▼2024年2月4日 なんばパークス(with K&F BlackDiffusion 1/4)
▼2024年1月11日 倉敷
▼2024年1月8日 須磨離宮公園
3.おわり
以上、激安F0.95レンズでした。
APS-C用ではあるものの、販売サイトの書いているようにフルサイズで使うのも中々良いレンズだと思います。周囲の画質低下、かなりきつめの周辺減光とわずかなケラレをレンズの味として使いこなせれば唯一無二みたいなレンズとして活躍してくれると思います。
今は値上がって35000円ほどになっていますが、F0.95を一本見ているあなたもどうでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではまた次回、レンズ沼の淵からレンズをお届けしていきたいと思います。