あとどれ位あるのだろう
列車の中から夏の終わりらしい入道雲を眺めていたら、涙が出そうになった。
今日は家から2時間くらいの所へ泊まり、明日の朝友だちと逢う。その行きすがらの事だった。
もう友だちの住むところには近づいていて、馴染みの山の風景が見える。その向こうには夏の終わりの青空と雲たち。涙の理由は、この光景をあと何度見られるのかと感じたのかもしれない。
はじめてこの風景を見てから17年。あるきっかけで知り合った友だちはちょっと山の方、私はちょっと都心の方に住んでいたから、私がゴトゴト電車を乗り