見出し画像

戦前戦後に人形や帯枕に活用された○○カス

こんにちは、まゆナベです♬
本日は2020年に開催した講座の中で最もシュールな講座の一分を公開します♬

それでは本日もおはじめしましょう♬



薪屋に来ていたオヤジの仕事


ばあば宅の釜戸と槇風呂。仕切壁なんて無かった。

私のばあば宅は、ご飯もお風呂も薪が欠かせないものでした。
しかし、何も木こりのように毎日斧で割る生活ではないのです。

薪屋からピラミッドのように積まれたセットを購入していました。

その薪屋に出入りする謎のオヤジ。
何やらごそごそ抱えて帰って行くのです。
彼は一体何者なのか。

戦後の昭和20年代生まれの母は幼少期、
その謎オヤジに対し疑問を抱き、
ばあばに聞いたそう。
「あのおじさん、何をしているの?」
「ああ、あれは薪割りで出るクズを回収しているのよ」
「ゴミ屋さん?」
「ははは、違うよ、あれはとても役に立つクズなんだよ」

そうなんです。
これは立派な資材。
帯枕の中身や、文化人形の足の中身に使われていましたそうなんです!✨

それを母から聞いた当時の私、
古物店や骨董市へ出かけては片っ端から
帯枕モミモミ活動が始まったのです。

その中から
個人的ベスト・オブ・屑帯枕をご紹介します♬


帯枕の中身

昔の帯枕って触ると独特な質感で
強く握るとガサガサするんです。
中身を解体し、中身を調べた数年前の実験記録です♬

きちんと売られていたであろう帯枕


これです。かわゆい♡


早速剥がしていきます


こんな感じの構造。かなり丁寧な作りです!!✨
どのご家庭でも見かけたかな?真綿


真綿の中には薄紙が入っています


その中にあるのが例の屑!✨

続きまして、もっととっと簡易な構造の
帯枕を解体していきましょう!

庶民手作り帯枕


これです。すんごい平べったい。笑


さて!剥がしていきます。


布をはがし、真綿の下には…昭和の薫り


新聞紙登場!!


そして例の屑がでてきました。

今ではあらゆるものがスポンジなど
簡易で画期的な着心地のモノが増えました。

この屑研究はここで終わっていたんです。
しかし先日、店頭へいらしたお客様で
文化人形を作られる女性とお話する機会がありました。

色んな話を伺うと、
文化人形の足の中身にこの屑を使用するという
ちょっと痺れる情報を頂きました✨

夏休みの自由研究が大好きだと思っていましたが、
ある意味、人間って毎日が自由研究ですよね。

今日はどんな自由研究しましたか?
それではまた♬


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?