北海道遺産モール温泉に入ってみた
こんにちは
2021年師走、
ビューンと北海道へ飛び
素晴らしいサウナがあるという十勝へ行きました
この地域にはモール温泉という
北海道遺産にもなっている珍しい温泉があります
北海道遺産モール温泉とは
モール温泉とは、モール泉と呼ばれる
太古の植物など有機物由来の成分が含まれた
温泉成分のことを指すそうで
アルカリ性の温泉です
地中深くに眠る太古の植物が起源だそうです
ヨーロッパ地方のモール浴に似た効果が
期待されることに由来するそうです
北海道道東地区、十勝地方には
日本でも珍しいモール温泉が湧出しています
遥か太古の時代、
十勝川河畔は、葦などの植物が自生していたそうです
それらの植物が長い時間をかけて堆積し、
できあがった亜炭層を通って湧き出る温泉が、
植物性の有機物を多く含むモール温泉だそうです
モールとは、
亜炭などをさすドイツ語に由来するそうです
因みにモール泉は
泉質名ではなく通称で呼ばれているものだそうで
炭酸水素塩泉や塩化物泉、
または単純温泉の傾向にあるそうです
特徴は空気に触れると
コーヒー色、黒色になるそうです
北海道遺産にも選定
植物性温泉のモール温泉は、
一般的な鉱物性温泉に比べて世界でも希少な泉質で、
資源が限られている貴重な温泉資源だそうです
科学的に見ても大変貴重な遺産のようで、
十勝川温泉から帯広、そして幕別あたりまでの
広い範囲でモール温泉の出る地層があるとのことです
その昔帯広に関しては、
掘れば温泉が出ると言われていたそうで
今現在でも市内に約20ヶ所ほどの温泉銭湯があるそうです
数ある北海道内の温泉地に先駆け、
平成16年に北海道遺産として選定されたそうです
”薬の沼”と言われていた歴史
十勝川温泉は、かつてアイヌの人たちが
”薬の沼”と言っていたという語り伝えがあるそうで
昭和初期から本格的に開発が行われたそうです
戦後は道東を代表する温泉地に成長し、
今では圏内外関わず多くの観光客が訪れています
この貴重な温泉資源を大切に守っていこうと、
地域が一丸となって資源の保護活動を行っている
温泉郷です
北海道遺産モール温泉が湧き出すしくみ
十勝温泉付近の地層は、上から火山灰土
およそ300万年~500万年前の針葉樹や葦などが堆積した
泥炭層、亜炭層、そして岩盤層と続くそうです
この泥炭層が地殻変動によりお摩擦熱を帯びた岩盤層で
温められた地下水と出会うことで作られるのが
モール温泉だそうです
フミン物質といわれる
亜炭、泥炭に含まれている腐植物質が
肌をスベスベツルツルにし、
皮膚を再生する作用があるそうです
一方、花崗班岩(かこうはんがん)は
温泉の分子を細かくする特性があるそうで、
豊富なミネラルをたっぷり含んでいるそうです
モール温泉は、美肌の湯
モール温泉は、
植物のエキスと岩石のミネラルの両方を
たっぷり含んでいるそうなので
ほかの植物性温泉にはない
化粧水のような保湿効果があり、
浸透性に富み、肌はスベスベツルツルになります
まさに美人の湯にふさわしい、奇跡の温泉です
モール温泉の泉質や適応症・禁忌症
泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉
(弱アルカリ性低張性高温泉)
(旧泉質名:含重曹―食塩泉)だそうです
・適応症
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、
関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、
慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進、
虚弱児童、慢性皮膚病、慢性婦人病、きりきず、やけど、
慢性便秘、糖尿病、痛風、肝臓病
・禁忌症
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、
悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、
出血性疾患、高度の貧血、腎臓病、高血圧症、
その他一般に病勢進行中の疾患、
その他一般にむくみのあるもの、
妊娠中(特に初期と末期)
日本のモール泉
・北海道十勝総合振興局(十勝地方)
帯広市、音更町、士幌町、幕別町、芽室町と
広範に存在
・十勝川温泉 北海道遺産に選定されている
・幕別温泉
・しほろ温泉
・釧路湿原周辺では
鶴居村、弟子屈町別海町、標茶町に点在している
・オホーツク総合振興局では斜里郡に点在
・札幌市 (森林公園温泉きよら)
・石狩平野周辺の
千歳市、恵庭市、北広島市、南幌町、由仁町などに点在
・青森県青森市(旧南津軽郡浪岡町)、上北郡東北町
・宮城県大崎市(東鳴子温泉)
・秋田県大潟村
・福島県南部一帯
・東京都大田区や神奈川県川崎市、横浜市などの一部
・神奈川県鎌倉市の稲村ヶ崎温泉
・佐渡市の佐和田温泉、仙道温泉
・富山県中新川郡上市町のアルプスの湯、
富山市水橋温泉など富山平野東部
・金沢市の深谷温泉をはじめ
市内、白山市(旧美川町)や津幡町に存在
・山梨県の甲府盆地一円
甲府市、山梨市などに存在
・愛媛県八幡浜市
中国・四国地方初のモール泉
・福岡県大川市の大川温泉(フルボ酸を含むモール泉)
・熊本県人吉市や鹿児島県湧水町、
宮崎県えびの市に点在
・別府湾・大分平野・大分川中流域
大分市、由布市、別府市北浜地区の一部に存在
北海道ホテル(帯広市)の温泉とサウナは素晴らしい
モール温泉も楽しむことができ、
かつ、サウナが好評の北海道ホテルがオススメです
北海道ホテルの源泉から湧き出るモール温泉は
ここ一帯のモール温泉の中でも最も濃く
湯口から出るお湯は源泉100%、
自然のままにくみ上げたお湯の中には
藻のような沈殿物が含まれます
これが植物性モール温泉の成分であり、
お肌をスベスベツルツルにする美人の湯の素であり、
温泉成分の高さの象徴だそうです
そして、女性用サウナを2019年6月に、
男性用サウナを2021年5月にリニューアルしたそうです
植物性モール温泉をかけてサウナ室内の湿度を上げて
発汗作用と美肌効果を高める
通称『モーリュ』と呼ばれる
十勝初の本場フィンランド式ロウリュや
壁に装飾した白樺の木にモール温泉をかけて
森林浴効果を生む通称『ウォーリュ』により
白樺の香りがサウナ室内いっぱいに広がり
他にはないようなサウナを楽しみ方ができると
とても好評だそうです
・実際に入ってみた
実際に入ってみて本当に秀逸だと思いました
テレビがなく、間接照明で落ち着いた空間で
精神統一することができます
温度計は80度を指していましたが
ロウリュすると湿度がグンと上がり、
発汗効果がすごい!
その後の水風呂も気持ちが良く、素晴らしかったです
国土交通省がおこなっている
一級河川調査で過去8回も日本一に選ばれた
清流札内川の伏流水を使用しているそうです
飲料水としても飲むことができ、
サウナで目一杯蒸されて熱せられた体を
キレイなお水に優しく包まれる感じが
なんとも言えない快感でした
露天風呂には外気浴スペースもあり
デッキチェアに、ととのい椅子もあり
雪が舞い、
服を着ていても寒いはずの氷点下の屋外での
外気浴は、まるで気分はフィンランド
(まだ行ったことないけど笑)
ばっちりととのうことができました
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます
北海道遺産に選ばれたとても貴重な泉質の温泉、
そして秀逸のサウナに、キレイな水質の水風呂
雄大な北の大地の恵みを
体いっぱい感じることができました
もちろん、サウナの後のごはんも
とても美味しかったです
普通に食べても美味しいに決まっている
北海道グルメが、
サウナの後はまたとびきり美味しく感じます
北海道といえば、札幌や小樽や函館を
イメージすると思いますが
十勝・帯広も素晴らしいですよ
羽田空港から帯広空港まで飛行機一本で
行けますので
もしよろしければ十勝・帯広の素晴らしさを
みなさまにも知っていただけたら幸いです