ポエム『傷』

『涙に染まるデニム』
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洗いざらしたデニムは
硬く、冷たく、膝が痛む。
まるで、あなたを失った日のように。
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馴染むまでどれだけの涙を流しただろう
ぬれて、柔らかくなるココロとカラダ
なじむ、その硬さがわたしのカタチに
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デニムの縫い目をなぞるたび
胸のいたみを思いだして傷が深くなる
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時間とともに、
傷も、デニムも、 
柔らかく馴染んでいくのだろう
まるでカタチをわたしに合わせるように。
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そして、膝の痛みも、胸の傷みも、
すべてが一枚の布に包まれて、
優しくなじんでいく。
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