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第2回私流、物語の作り方/世界観設定編
第1回のおさらいはこちら👇
この第1回の中に【まとめている内容】があるんですが、今回以降はご自身用にアイデアをまとめるためにする準備用の設定資料を創る時の考え方というか、まあ私の創作方法を記事にしていこうと思っています。
ここにあることが、必ずしも正しいとかではございません。
(私がゲームシナリオ制作で培ったモノを専門学校で教えている内容ではありますのでご安心を✨)
参考になるところだけ、ご自身の創作に足していただければ幸いです。
何故、世界観の設定が必要なのか
『ファンタジーってだけじゃダメなのか』
ダメではないですが、通常ファンタジーとだけでイメージするには、妖精がいたりドラゴンがいたりする世界のことですよね。
作りたい物語のイメージがそれなら、それでいいんです。
だけど、異世界とか、現代とか、和風とか、中華風とか。
創りたい世界が妖精やドラゴンではない場合もありますよね?
できるなら、オリジナリティだって出したいと思いませんか?
あなたが創る物語の世界には、どんな決まりや設備がありますか?
設定を創ってあると、物語にリアリティを与えることができます。
『現代なら世界観設定はいらないのではないか』
そうですね、まんま現代の世界線で行かれるのならいらないのかも。
ただ、もし異能やらあやかしやら登場人物に個性を持たせたい場合は、
もしかしたら世界観設定にも少し工夫が必要かもしれません。
物語の舞台、特に主人公の職業現場(警察官や医療従事者、弁護士や社長で普段のあなたが知り得ない事をする人)だった場合に調べたりしますよね? そもそもそれが世界観設定なのだと思います。
『登場人物が物語の中で生き生きと活躍できるように舞台を整える』ことが、世界観設定の必要な理由です。
知らない事を知らないままだとか……
都度、付け足していく設定だとか……
なるべくそう言う事のない方が良いです。
後から物語の中で、漏れやズレがおこらない為にも。
まずは、どんな舞台を用意するのか。
創造力を活かしてファンタジーを書きたいと思う場合には、先にどういう話が書きたいかを考えるといいと思います。
そうすると必然的に、主人公が活躍するためにはどんな舞台がいいかなぁとか、その物語の世界までもイメージすることができます。
ということで、私は先にログラインを決めてすすめます。
ログラインとは『どんな主人公が何をする話なのか』を1行~3行程度で要点をまとめたもののことをいいます。
もし『陰陽師である主人公が、妖怪退治する話』が書きたいとすると、舞台を置く世界観は中華ファンタジーでも、和風ファンタジーでもいいですよね。
他にも。
『兄弟の多い主人公が、クリスマスの日家族旅行に置いて行かれて、一人留守番をする中、やってきた泥棒たちを撃退するお話』
これはホームアローンという映画の要点を私がまとめたモノになります。
ログラインが決まると、舞台(世界観)をどんな場所にするのかが考えやすくなりませんか?
私の考えたホームアローンのログラインだと(もちろん、これから物語を創ると仮定して)クリスマスの日に家族旅行するのは海外かな?とか
(あ、日本のクリスマスはバケーションという感じではないので)
一人留守番となると一軒家がいいかなぁとか。
海外で一軒家だと……アメリカっぽい?イメージかもとか。
そうやって、ログラインが決まると舞台(世界観)にする内容が決まりやすくなります。
0ベースから世界観を創るのはなかなか大変
ログラインが決まって、舞台(世界観)のイメージが出てきたら何を決めて、(又は、何を調べて)いけばいいのか。
おそらく世界観の創り方は人それぞれ。
私のような創り方をしない場合は、必要最小限の事だけ決めて、物語を書きながらだったり、後から設定を追加することもあるのではと思います。
参考までに、私が世界観を創る時に使っているダウンロードできるマップと、同じくダウンロードできるExcelテンプレートをご紹介します。
世界観を考えるためのマップ
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