【241/1096】さようならを悲しむ
241日目。今日は久しぶりに鎌倉に行く。鎌倉は大河ドラマで盛り上がっているようだ。そこかしこに旗がゆらめいていた。鎌倉に行くと鳩サブレを買ってしまう。鳩サブレ、おいしい○
子どもの小学校で、3週間、教育実習の大学生がきていた。
今日が最終日で、授業が終わった後に、黒板いっぱいに先生宛のメッセージを書き、ひとりずつサインをもらい、写真を撮ってもらったそうだ。
子は、教育実習に来た初日から、そのH先生の話を毎日していて、すごく楽しそうだった。
昨日は、「明日で、H先生、最後なんだよ」と言って、だから先生がさようならする時間まで学校にいたいから、そこから帰ってくると言っていた。
今日、帰宅すると、H先生とのお別れをしたときの様子をずーっとニコニコしながら話していた。
写真を見せてくれ、H先生あての黒板のメッセージをひとつひとつ「これは〇〇さんが書いて、こっちは私が書いた」と解説してくれた。
黒板には、「大好き」「ありがとう」「ちばりーよ(運動会で沖縄の民謡で踊ったので、がんばれをちばりーよと言うのが流行っている)」などのメッセージがぎっちりで、H先生の人気ぶりがうかがえる。
特に、ほとんどみんなに「大好き」と書かれていて、
H先生も、こんなにみんなに『大好き』って言われたら嬉しかっただろうなあ、と思った。
しばらくそんな感じで、H先生との思い出話が続き、ご飯を食べた。
子のご飯が途中でなかなか進まなくなった。
おなかがいっぱいなのかなーと「無理して食べなくていいよ」と伝える。
(子は、食べる量にかなりムラがあるので、食べない時は全然食べず、食べるときは大丈夫か?!というくらい食べる。)
そして、茶を飲んでくつろいでいた私のところに、何度か来て、肩に顔を乗せる。
「なあに?」
と聞くと、
「なんでもない」
と戻る。
それを3回くらい繰り返していた。
4回目に来た時、
「かなしいの?」
と聞いたら、泣き出した。
H先生とお別れだから悲しいんだ。
毎日会って、勉強したり、遊んでもらったり、放課後も一緒に遊んでくれて、運動会の練習も一緒にやっていたから、急にいなくなってしまうのがさみしいんだね。
もう会えないのが悲しいね。
そういうと、うなずいて、うえーんと声をあげて泣いた。
「秋の行事にはまた来てくれると約束したから、また会えるんだよ」とさっきは強がっていたけども、やっぱり悲しいものは悲しいよね。
ずっと我慢していたのだねえ。
さようならは悲しいね。
悲しい時は、悲しんでいいんだよ。
ひとしきり泣いた後、さっぱりした顔をして、お風呂に入り、弟がケガした足を心配して、優しくしてあげていた。
これからも、さようならをたくさん経験するだろう。
さようならのたびごとに、さみしい、悲しいはあるだろうけど、そのたびごとに、さみしい気持ちも、悲しい気持ちも感じて、それを話してくれるといいなと思う。
悲しいは、誰かに話すと、半分になるから。
いつかは、私ではなく、ほかの誰かと分かち合う日がくるのだろうけれど、それまでは私が聴いてあげられるとよいなと思う。
では、またね。
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