自分には飽きない〜自然呼吸を修養する

わたしは今、「自然呼吸」をシェアするためのシェアリスト養成講座(*1)を受けている。
「自然呼吸」と改めて聞くと、ただ呼吸してるのと何が違うのか?と思うかもしれない。
わたしも最初は、息を吸ったり吐いたりするのは誰でもしているのに、なぜわざわざ学ぶのかな?と思ったりしたこともあったんだけど、学んでみたら、これが全然違った。

わたしは、いつも緊張して、焦っていて、肩こりや腰痛もひどく、毎日の生活が息苦しく感じていた時がある。
そういう時は、実際の呼吸も浅くて、息を止めていることが多かった。
息苦しい生活をなんとかしたい、変えたい、と思って、違うことをしよう、今の自分とは違う何者かになろうとしてみたけれど、あまりうまくいかなかった。

そんな時に呼吸・整体(*2)に出会い、1日に3万回している呼吸を自然にありのままにする、ということをやり始めた。
やり始めたきっかけは、その頃、しょっちゅう体調が悪くなるから、何か身体に良いことをしたいくらいの気持ちだった。
ヨガやバランスボールやピラティスなんかもやってみたのだけど、身体を動かすのが健康に良さそうとは思っていたけど、ほんとうに苦手で、習慣にないから、身体を動かすことはなかなか続かなかった。あと、運動は「誰かと比べてうまくできていない」ということにフォーカスが向きがちで、わたしは上手にできない、という劣等感が強かったというのもある。

呼吸だけを丁寧に見て、じっくり呼吸だけやる。
そうしたら、今までいかに不自然に、無理をして呼吸していたか?ということが、体感で実感できた。そして、呼吸の様子を動画にとってもらったので、目に見えて理解することができた。
そして、それが、生活全般、考え方や感じ方、生き方にまで全部繋がっているんだ!という気づきがあって、すごく面白くて、やればやるほど興味深くなっていった。
自然呼吸の探求は、すごくすごく地味だし、見た目に面白さは全然ないんだけど、内面にはものすごく大きな変化があった。
それは、急に訪れるわけではなく、ちょっとずつ、ちょっとずつ変わっていて、気づいたらそうなっていた、くらいな感じなんだけど。
自分本来のありのまま、肚で生きるを実践するのに、呼吸を入り口にした気づきはほんとうに役に立っている。

日常生活で、無理をしたり、不自然なことをする必要がなくなってきた。こっちの方が圧倒的に楽だし、おもしろい。
だけど、楽でおもしろい、というのも、呼吸をやり始める前とは全然違う感覚でもある。
もしかすると、前だったら、「面倒で大変」と思っていたことだったかも?と思う。
そして、面倒で大変、と思っていたことが、楽でおもしろい、に変わるっていうことすらもおもしろいなーと思っていて、これでみんな生きたらいいんじゃないかなーと思う。
自然な呼吸、ありのままで。
そしたら、平和な世の中になるよ、とわりと本気で思っている。

自然呼吸をやってみたからといって、「すっごく気持ちいい!」とか「爽快感あふれる!」とか「ここまでやった!」みたいなことは、まったく起こらない。
だけど、身体も心も精神も、あきらかに変わっていることに気づく。いつの間にか。
そして、終わりはなくて、いつもどんなときも気づき続けていくことのプロセスで、そこに飽きることはなくて、ずっと伴走してくれているような、そんな呼吸です。
呼吸を観察してたら、毎回毎瞬違っていて、自分に飽きることがない。ってこれって、ほんとすごくいいなーと思っている。
わたしは、息している人は、全員やったらいいんじゃないかなあと思っているところです。ご一緒にどうでしょう?

注:*1 シェアリスト・・・呼吸シェアリング協会が認定する呼吸シェアリストのこと。
*2 呼吸・整体・・・森田敦史さんが考案された呼吸・整体という手法。ただの手法というよりか、生き方そのものみたいな感じに受け取ってます。
  



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