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週末お遍路さん(31):NO画像補正!ウソみたいな仁淀ブルー

美味しいラーメンでガソリン満タンになったら、いよいよ仁淀ブルーまであと少し!
余裕のない車幅の山道をOちゃんが運転してくれて(とはいえ、舗装されてるしガードレールもあるので、対向車がこなければ大丈夫)、徐々にテンションアップ。

安居渓谷、見所満載じゃん!

安居渓谷の入口の駐車場に車を停めて、まずは看板で全体MAPをチェック。時間もそんなにたっぷりあるわけじゃないし、いちばんキレイに見えるスポットをピンポイントで攻めるのが無難なのだが、どこがベストポイントなのかイマイチよく分からない。
バンガロー兼お食事処「宝来荘」がすぐ目の前にあるけど、店内も暗いからお店も閉まっちゃってそうだしなぁ……と思っていたところ、店内で休憩中のお父さんを発見!

「すみませーん」と図々しくも電気を落とした店内にお邪魔し、1時間くらいしか時間がないが、どう周るのがおすすめか聞いてみることに。

「そしたら水晶淵と砂防ダムは行かなきゃね。車でしょ?この上でも車止められる場所があるから、車で行くのがいいよ。背龍の滝も見てくるといいかもね」

お店に置いてあったアルバムとあわせて、めちゃくちゃ親切に教えてくれました。
ここでも姿を変えて助けに来てくれたよ!お大師さま!!ありがたや!!(お遍路してると、道に迷ったり困ったときに助けてくれる人がいるけど、それはお大師さまが姿を変えて助けてくれてるらしい。母談)

「ありがとうございますー助かります~」とお礼を伝えて、お父さんが教えてくれた水晶淵+砂防ダムに行ったのですが……。

上から見た時点でテンションうなぎのぼり!なにこの色!

いや、もう、なにこのウソみたいな青!!!!
ブルーの濃さとクリアさを兼ね備えた青緑。
特色じゃん!!!!!

感動しすぎて、知り合い全員に写真見せてる仁淀川。

ちなみに特色というのは、CMYK4色の掛け合わせで作れない特別な色。インクから作る必要があるため、高いのでなかなか使わせてもらえないのです。

仁淀川、写真では何度も見てるけど、水って本当にこんな色に見えることあるんだね。
まだまだ日本にも私が知らない場所、たくさんあるなぁ。

うっかり落ちてもいいな、と思う川でした。

しばらく水晶淵を楽しんで、次に向かうは川沿いを少しだけあがったところにある、砂防ダム。ここは水深が深いからなのか、水晶淵に比べて少し濃い青味。水晶淵は水遊びをしていたキッズたちもいましたが(うらやましい!)、砂防ダムは人も少なく、誰もいない写真を撮影する絶好のチャンス!当然、ここぞとばかりに写真を撮りまくる女3人。

3人で「すごいすごい!」「キレイ!」と、感動で語彙力ゼロになりながら、河原のゴロゴロ岩を滑らないように歩いていると、後ろから声をかけられました。

色調補正しなくてもこんな色ってどういうことなんだろう?

「今日はここ最近でいちばん条件いいですよ」

とのこと。
なんと!我ら、超ついてる!!

キレイな仁淀ブルーを見るには、前日に雨が降っていない、少し曇ってるなどいろいろな条件が必要らしい。「水のきれいな場所はほかにもたくさんあるけど、なんでここはこんなブルーになるんですかね?」と聞いてみたのですが、地形や川上の条件、川底に土が少ないなども関係あるらしいです。

難しいことはよく分からないけど、奇跡的にいろんな条件がハマった、ということはよく分かった!

心から感動していた私たちでしたが、おじさま曰く「でもまだ本気じゃない」とのこと。本気の仁淀川、どんだけ美しいの!!?

その後も、「生活防水ならこうやって動画撮るといいよ」「葉ワサビあるからかじってごらん」などなどプロ級のアドバイスをしてもらい、最初に教えてもらった背龍の滝まで案内してくれて、マメ知識まで披露してくれた。

雨が多い時期はもっと迫力あるらしい。

てゆーか、仁淀川プロすぎません??

というわけで、「なんか詳しすぎません?お仕事なにされてるんですか?」と単刀直入に聞いてみたら、ちょっとおどけながら「この辺りではまぁそこそこ偉い方で仕事しています」とのこと。

こんなにキャイキャイ観光してるけど、お遍路さんである私たちは、このあと35番の清滝寺さん方面に行く、という話をしたら「車でしょ?僕ももう帰るし、前、走ろうか?」と、ありがたいお言葉!

「よろしくおねがいいたしますぅぅぅぅ!!!」

じゃぁ入口の駐車場で待ってるから、といったんお別れをして、私たちは車をピックアップ。おじさまは既に駐車場で待っててくれて(どんだけ早いの!?とマジで驚愕した)、車に乗る前に差し出された、一枚の名刺。

「これから高知の西側でしょ?西側ならけっこう知り合いがいるから、この先何か困ったことがあったら連絡してください」

いい人過ぎるのやが!!!!
仁淀川、推ししかいないんだけど!!!!

「ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ!!!」と心からのお礼を伝え、安心して後ろを走る私たち。「たぶんこの道をいちばん速く走れるのは僕だけど、ゆっくり走るから。焦らなくて大丈夫」とのことでしたが、めっっっっちゃ速かったです。

「いや、これでゆっくりとかウソでしょ!?」
「ちょっと離れたら待っててくれてるし、安全運転で行こう」
「この道知り尽くしてるよね」

たぶん、やり込んだマリカーレベルで、ハンドル切るタイミングとか知り尽くしてるんだろうな~と、実感できるプロの走り@安居渓谷。

カーナビを見ながら、この先でたぶん左右に別れる感じかな、と思っていたら、案の定「じゃぁここで。気を付けて」と爽やかに送り出してくれました。

ふたりの推しに出会えた安居渓谷、遠かったけどホントに行ってよかった!
宝来荘、泊まりに行きます!!!


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