![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446588/rectangle_large_type_2_4a7ba0b9be7257f70641f96687c709ad.jpg?width=1200)
ヨルダン レンタカー旅(13):これはハイキングではない。クライミングだ。
ペトラ遺跡や生まれて初めての砂漠に大感激した前回まではこちらです。
アブドルくんが作ってくれたランチを食べてお昼休憩した後は、この日のメインとなるストーン・ブリッジへ。
旅友ちゃんが事前に「我ら、マチュピチュは登ったけど基本山登りできない都会っ子だよ!」とインプットしてくれていたが(「これはハイキングだから大丈夫」との返事だった)、完璧にクライミングでした。
ハイキングじゃないです。
これはクライミングと呼ばれるレベルです。
まじパネェっす。
![13-い](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446621/picture_pc_be34c671a732c32a297f4fdae880c036.jpg?width=1200)
ただ、クライミングとはいえ、命の危険を感じるパートもありつつ、高低差のない岩山の上を歩くほのぼのパートも。
平坦な岩山の上から眼下の砂漠を見下ろす、というのははじめての景色。
改めて写真を見返すと、確かに映画『オデッセイ』がワディ・ラムで撮影されているのもわかるかも。
生命が生きていけなさそうな茫漠とした光景のワディ・ラムは、火星っぽいのかもしれない。火星、行ったことないけど。
そんなこんなで、軽々と進んでいくアブドルくんに必死こいて着いていく私たち。もちろん私たちのペースに合わせてくれるし、高低差があるところでは手を貸してくれたりするけど、心の中で100回くらい「どこがハイキングだよ!」と悪態をついてました。
プロのアブドルくんは、2リットルのペットボトルだけを片手に持って移動。それって片手使わなくても登れるってことですよね!!
こんな道なんですけど!!!
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446634/picture_pc_30dcb820e58160ebdfe7e7a93f0f928e.jpg?width=1200)
ちなみにカンドーラを着ているアブドルくん、山登りの時は裾どうするんだろう?と不思議に思っていたんだけど、裾部分を腰までたくし上げて結ぶ、というスタイルらしい。なるほど、そういうパターンもあるんだ。へぇ~。
結局2時間くらいかけて、目的地のストーン・ブリッジに到着。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446904/picture_pc_1a8c2a98e58abdd9de47449606cdb1d4.jpg?width=1200)
近くに行ったり登ったりできる場所ではないので、遠巻きに見ることしかできず、「このためにがんばった……んだよね」感は否めないのが正直なところではありましたが、道中の光景には大満足。
いや、必死すぎて景色を楽しめる余裕もそんなになかったんだけど。
でもあんなに遠までよく頑張ったな。私たち、頑張ったよ!
辛かったけど、楽しかった!!!
![13-あ](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446669/picture_pc_c41231e7fecd62c331755517a758a02f.jpg?width=1200)
ちなみに帰り道で、アブドルくんが急に持っていたペットボトルを下に投げ落とすという事が……。「あ!命の水!!」と驚きあっけにとられている私たちに、アブドルくんは平然と「大丈夫」とひと言。
んーと……説明して?
なにがどう大丈夫なのか、ちゃんと説明してくれるかな。
もやもやしたまま、険しき道をまたしても30分くらい歩いていると、とあるポイントでアブドルくんが先ほど落としたペットボトルを回収。
なるほど。ちょっと道が険しくなるから私たちに手を貸すためにペットボトルは邪魔だったんだね。
急に大胆な方法とるから、だいぶびっくりしたじゃないの!!
かなり必死だったので、写真もなにも……ではありますが、旅友ちゃんが私の後ろ姿を何枚か撮影していてくれた。感謝!
![](https://assets.st-note.com/img/1664273914123-QauEnN9Gf3.jpg?width=1200)
でも、本当にこの砂漠や岩山を知り尽くした人たちなんだな、と感動した。
そしてもしここで何かあっても、この人たちに着いていけば大丈夫!と、改めて絶対の信頼を感じました。
やっぱり砂漠の民ベドウィンってすごい。
無事下界に戻ったら、また別のストーンブリッジに行こう、と今度はジープで移動。
こちらはすぐ近くまでジープで行けるし、ブリッジの上も登れるよ、とのことでしたが、もうすでに足がくがくでしてね、我ら……。
![13-え](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446936/picture_pc_9cf7d6ec3cdfc76f6da002c19df1cbc1.jpg?width=1200)
欧米人グループで登っている人もチラホラいたけど、たぶんこの状態で登ったら、私、落ちる。
100%落ちる。
ので、登るのはご辞退いたしました。
今になってみたらやっぱりがんばって登ればよかったなぁとも思うけど、でもあの時無理して登ってたら、私いま、ここにいないかもしれないしな。
![13-う](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/86446943/picture_pc_73ffd613ed520d951eeb4cbbbf4eafc7.jpg?width=1200)