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週末お遍路さん(33):弘法大師空海に次ぐ、第二の推しに出会う

温古社さんでしっかり朝ごはんをいただいたあと、まずは大きな荷物を置かせていただき、おかみさん+旦那さんに見送られて35番の清滝さんまで。なんだか山の中のお寺、久しぶりな気がする!(たぶんそんなことないんだけど、車移動だからそう感じたんだと思う)

本堂から少しさがったところに、大きな観音さま。

途中、朝のお散歩中だったおばあちゃま2人+おじいちゃんとご挨拶したり、まだ人の少ない境内で納経タイム。そして無事に納経印もいただき、そろそろ戻ろうか、というところで聞こえた「お遍路さーん」の声。

お、なんか久しぶりに「お遍路さーん」って呼ばれた!
車遍路に切り替えてから、いろんな人たちと触れ合うタイミング、境内くらいしかなくなっちゃったもんね。

どこから呼ばれたのかな?と見回すと、声を掛けてくれたのは、さっきご挨拶した3人のうちのおじいちゃん。

「こっち来てごらん」と呼ばれ、いそいそと清滝寺さん境内の入口にいらっしゃる、大きな薬師如来さまの前に移動する私たち。

「ここから見ると、真ん中の螺髪だけ銀色に光って見えるよ」

おじいちゃんに教えてもらった立ち位置からお薬師さまを見上げると、ホントに真ん中の螺髪だけが陽の光を受けて銀色に輝いてる!

さすがに写真には無理でした。雰囲気だけ。

「ホントだ!すごい!!!」
「天気がいい日の朝にしか見られないんだよ~」
「半歩ずれただけでも見えない!」
「さすがに写真には映らないかー!」

3人でベストポジションを譲りながら、「いつもお散歩してるんですか?」とおばあちゃまに聞いてみると、「雨の日以外は毎朝3人で清滝さんまで散歩をしている」とのこと。いつまで来れるかわかんないけどねぇ、と笑っていましたが、いや、毎日この坂を上ってるなら全然いつまでも大丈夫よ!

「良く晴れた日でも、10分くらいしか見れないから、運がよかったねぇ」
「曇りだったら、俺が帽子取ったら光が刺すからそれで見えるんだよ(おじいちゃんはちょっと髪の毛がさみしい)」
「やーねぇ、そんなこと言って。若い人も困るわよねぇ」

そう言いながら、キャッキャしてるおじいちゃん+おばあちゃま3人組。

やだもう、尊い……。推せる……。

しばらく立ち話をしつつも、私たちは本日、四国最南端の足摺岬まで行かねばならない!温古社さんに戻り、荷物を詰んだり出発準備をしていると、「おーい!」と呼ぶ声。お散歩を終えてお家に帰る途中の第二の推したちが、ちょっと離れたところから「気をつけてねー」と大きく手を振ってくれていました。

やっぱり推せるぜ……。

「ひと休みしていきな~」と、温古社さんで出発前の小休止をしつつ、本日のお寺は、36番札所青龍寺さん、37番札所岩本寺さんにお邪魔し、足摺岬にある38番札所金剛福寺さんまで。
そして今日の観光ポイントは足摺岬!
車が見えなくなるまでご夫婦で手を振ってくれた温古社さんを出発して、また今日も海沿いを走るのみ。

車だと気持ちいい道も、歩くとなると修行だろうな……。

せっかくだから足摺岬も観光したいよね!ということで、このあとの札所は37番岩本寺さんと、足摺の先端にある38番金剛福時さんのみ。
私たち、修行の土佐なのに毎日何かしら観光をしている……。
でも、足摺岬まで、次来るのはいつになるかわかんないし、この機会に堪能しておきたいし!!

というわけで、午後早めに金剛福時さんまで打ち終わり、足摺観光を予定。
しかし高知にはカツオ以外の名物もある!
そう、四万十のうなぎ!!

「ここはやっぱり、四万十のうなぎも堪能すべきではないでしょうか……?」
「でもお遍路来てうなぎって贅沢すぎる感も否めないよね……」
「でもせっかく来たってのもあるし、どうしようか」
「良さげなお店はあるんだけど、ちょっと遠回りになりそう」
「うなぎなだけあって、なかなかのお値段!」
「足摺観光もあるしねぇ……」
「悩ましい!!!」

うなぎ会議の結果は、こちら。

天然うなぎは品切れでした。

美味しかったです。


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