子供たちへ~いつか読んでくれる日のために~2通目
1通目の手紙から
少し季節が変わって来たから
そろそろ 2通目を書くことにしよう
感謝の気持ち
どんな事にも感謝することは
忘れないで欲しい
それは 誰の為でもなく
自分の心の為になるから
朝 いつものように起きられたこと
いつものように「おはよう」と
言える人が居ること
いつものように温かい食事を食べられること
「いつものように」は
当たり前の事じゃないってことに
気付いて欲しい
あなた達がまだ小学生の頃
私が癌になって
手術したことがあったよね
あの時に 母さんは
当たり前のことが
どれほど幸せなことだったのか
知ることができた
大好きな息子たちの笑顔を
もう見る事が出来ないなんて
考えられなかった
あなた達が居たから
生きてこられた
1人で生きて行けるほど
母さんは強くないんだよ
だから
あなた達も1人で生きて行かなくていい
誰かに助けを求めていい
時には涙も流していい
そうやって人は
大切な物に気付いて
感謝して生きていくんだから