信じることにお金を使う
コロナの影響で、精神的、経済的にも厳しい状態にいる人もたくさんいるかと思います。
ドイツでは急激な失業者を防ぐための短時間労働(Kurzarbeit)という制度があって、コロナや不況など想定外の事態で普段通りの仕事ができなくなった場合、国が12か月の間、手取りの給料の60パーセント(子供がいる場合、67パーセント)を補償してくれます。
わたしが働いていたホテルとフィットネスジムもコロナの影響で営業を停止しているため(いつ営業再開できるかは今協議中)、今わたしもこの制度に助けられ生活しています。
今回のような緊急事態や、もし失業したとき、生きていく上で最低限必要な生活を続けることができる社会保障は、人々に安心という基盤を与えてくれます。
一方で、増えないお金のことを考えると、わたしの場合はなるべく節約しようという考えが働いてしまいます。
わたしが最近お金を使っていたのは、例えば以下のもの。
食べ物、本、インターネット、携帯代、家賃と光熱費、友達の誕生日プレゼント、お花、オンラインヨガ、友達のやっているコーヒー屋さんのお豆、季節の野菜、たまにワイン、オンラインサロンなど。
生活に必要なものはそんなに多くないけれど、「お金がない」から出費を抑えることを繰り返しているうちに、だんだん心が貧しくなってきました。
そこで紹介してもらって読んだ本がこちら。
心に残ったのは、やりたいことができるとワクワクするし、ワクワクすると嬉しい感情が動く、嬉しいところに笑顔や感謝が集まる、感謝されるところに価値ができ、お金も集まる。そのお金は喜びやワクワクを増やすために使うことができる、ということ。
「好きなことしてお金を稼ぐのは悪いこと、お金は苦労して稼ぐものだ」という私たちが学校や親から習ってきた少し前の日本で当たり前にあった考えは、今の時代とお金の本質(価値)とは少し違うのかな、と感じました。
お金の本質とは、貴重で価値のあるもの。価値があると信じているもの。
わたしがお金を使って得ていたものも、私が価値を信じているものでした。
健康を与えてくれる栄養のある食べ物、知識や知恵、新しい考え方を与えてくれる本、学びたいと思う人や環境、情報を手に入れつながるためのインターネット、好きで応援したい人の商品、感謝を伝えるためのプレゼント、楽しい時間を過ごすための美味しいご飯やワイン、など。
自分が価値を信じるものを手に入れたとき、その価値を受け取り、喜び、より豊かになったと感じます。
先のことを考えて不安になりお金を使うことをためらってしまうのは、自分が喜べる機会を奪い、欲しい将来の可能性を狭めてしまっていることに気がつきました。
やりたいこと、ワクワクすることにフォーカスして生きたいです。
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今日は肌寒さが少し残る静かな日曜日。
ロードバイクで山を登ったり下ったり、雲の多い青空の下でシュニッツエルとポメス(ドイツ風とんかつとフライドポテト)とサラダを食べたり、素直に笑ったり、幸せを感じる一日でした。
それができるのは、わたしがロードバイクで走る魅力やシュニッツエルとポメスの美味しさを信じていて、それを誰かが与えてくれているから。
コロナでの規制が緩くなり経済活動と人の交流が再び活発化すれば、喜びを増やせる世界がまた戻ってくるのでしょう。
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今日も平和で、素敵な1日を。
あなたはあなたらしく、わたしはわたしらしく。