自分の姿は自分からは見えない。
鏡に映してみて やっと
今の自分がどんな姿なのかがわかる。
そっと鏡を覗き込んでみる。
現実から目を背けている間に
すっかり醜く太ってしまった私が
こちらを見つめ返す。
我を忘れて走り続けている間に
歳をとってしまった
白髪混じりの私が見える。
これは本当の自分ではないと
泣いて抗ってみても駄目だ。
真実は光の角度で歪んで見えているのかもしれないと
言い訳してもダメだ。
少しでもきれいに見せようと
向きを変えてみても無駄だ。
鏡に映る自分は
他の人から見た今の私の本当の姿
ねぇ、もうやめたら？
いつからでもやり直せるさ。
意地を張って走り続けても
走る道を間違えているのだから
どこまで行っても
欲しいものは見つからないよ。
その先に思い描いた理想の未来はない。
人は変われない。
だから
自分が変わるしかない。
本当はとっくの昔に気づいていたのに
鏡を見ることを忘れていたから
見えなかったのだ、
今の自分の姿が。
しっかり見つめ直してみた方がいい
だって、
私が欲しいものを見つけられるのは私以外にいないのだから