見出し画像

新年に味わうお菓子「辻占(つじうら)」~石川・金沢編

    金沢市内では、新しい年を迎えるときに「辻占(つじうら)」というお菓子を食べます。

    筆者はこれまで様々な菓子店の辻占を食べてきましたが、菓子店によって外側の生地は様々あるようです。パリッとした最中の皮、しっとりとした甘い生地もあります。この皮といいますか、外側の生地の部分を手で割り、中に入っている小さな紙「おみくじ」で、新しい年を占います。運だめしのようなものでしょうか。

    新年を迎える前の年末には、金沢市内のお菓子店にこの辻占がズラリと並び始めます。大手の老舗和菓子店、ご近所のスーパーの売り場にも並びます。

    チラッと調べたら、この辻占菓子って飲酒や娯楽、夜の街と関係があるのだそう…。

辻占が夜の街と関係が!?

金沢 高砂屋さんの辻占

    19世紀近く頃の書物に、宴会などの場で辻占菓子を楽しむ描写があるのだそうです。辻占に似たお菓子は、日本国内の他の地域にもありますよね…。フォーチュンクッキーもそうです。お煎餅の生地におみくじが入ったお菓子もあります。他の地域のお菓子もこうやって宴会などの場で食べられていたのでしょうか…。

    明治、大正時代の頃には、辻占売りと呼ばれる行商人が花街などで辻占のお菓子を売り歩き、昭和の時代になってからも料亭やカフェなどで、お酒を飲む合間に食べるなどして、娯楽のお菓子として味わっていたのだそうです。

中には小さなおみくじ占いの紙

    金沢市内には、ひがし茶屋街や主計町茶屋街があるので、夜の茶屋街でもお酒を楽しむ合間に、辻占が食べられていたのかな~とも思ったりします。

    新年に「辻占」を家族で食べる時は、あまり「辻占」の歴史に関しては感心がなかったのですが、改めて調べてみるとおもしろいものですね。

    また機会があれば、ゆっくり確認してみたいです。

#金沢 #石川 #北陸
#和菓子 #スイーツ
#占い #おみくじ
#歴史 #文化 #伝統  

いいなと思ったら応援しよう!