中3【高専受験生】の山を一緒に乗り越えた「保護者」として思うこと
【中2でロボットに再会(午後編)】の続きです
https://note.com/mayumi_sensei/n/n6ae12a37a68f
【中3(夏休み)高専体験入学後】
高専の過去問に打ちのめされていたある日
彼の父親が持ってきた
「S高専の出張ロボット講座が我らの地元に」
という知らせ
地元とはいえ
車で往復4時間以上の道のりです
実力試験前の最後の休日が
完全に丸一日つぶれます
しかし
行く以外の選択肢は無い
彼の弟も連れて
早朝から車を走らせます
体験入学でお世話になった教授に
お礼のご挨拶をしようと
早めに到着しました
しかし教授はいません
「飛行機が欠航になったのかな?」
不安なまま講座が始まりました
セグウェイにタブレットが張り付いたような
機械がブ〜ンと動いて
タブレットに教授の顔が映し出されました
なんだコレは!!!
未来か!!!
なんと教授は
この機械を使って
S高専からオンラインで参加しているのです
タブレットが張り付いたセグウェイは
(いや教授は)
私たち受講生の机を周りながら
子どもたちとお話をしています
私たちの前に
セグウェイが
(いや教授が)
やって来ました
体験入学のお礼を述べようとしたら
教授がスグに気付いてくださいました
「手元を見せて」
その声とともに
タブレットが斜めになりました
ええええ!
もう完全に頭の動き
移動できて
目線も動かせて
顔を見ながら
話も出来る
時代はここまで来たのか・・・
というか
高専ってこんなスゴイの作るのか
昨日まで
過去問の点数に打ちのめされて
高専ムリか・・と
あきらめモードだった私たちに
「これ欲しい!」
「これ作りたい!」
お目々キラキラの復活です
その後も定期的に
高専ムリか・・・の時期が来て
そしたら教授がまた
私たちの地元の小さなイベントにいらして
(今度は本物)
タブレットセグウェイを操作させてもらい
操作側からの目線も見せてもらい
「コレがあると離れてても
一緒にいるのと同じだよね」
と言いながら
「お〜い、ちゃんとご飯食べてるか〜」と
合格後のシミュレーションまでさせてもらい
落ち込む度に
色んな方からパワーをいただいて
受験を迎えました
あれから2年
いま彼は
当時テレビを見て憧れた
ロボコン部に所属しています
オバちゃんの夢である
「セグウェイタブレット」を
手にする日はそう遠くないかもしれない
そして
「自動運転のキャンピングカー」という
オバちゃん最大の夢も
彼は背負っています
こうして振り返ると
ここに来るまでに
たくさんの置き石(マイルストーン)があって
たくさんの人に助けられて
この道に進んだのだと
改めて気付きます
たくさん迷いました
いっぱい泣きました
ケンカもしました
口すらきかない日々もありました
でも私たち家族が
彼に教えられることはここまでだと
経験させてあげられることはここまでだと
分かっていました
16歳からは
周りの友人や仲間
教授や先輩たちが
彼を導いてくれるのだと
気付いていました
受験生の皆さん
保護者の皆様
これが正解なのか否かは
終わってみて初めて分かるのかもしれません
私が教え子に言うのは
「今いる場所が正解」
30年以上「先生」して思うのは
人生ってたぶん間違いの方向には進めなくて
合格しても不合格でも
留年しても退学しても
その先に新しい「正解」があるから
その出来事があって
私の半世紀の人生を振り返っても
その時は辛くて逃げ出したかった出来事も
いま思うと
「あれがあったから強くなったな」と
感じています
もし「人生やり直していいよ」と言われても
あの辛かった出来事たちは外さないと思います
あれが無かったら
今のコレも無いのだから
どんな道に進んでも
未来は待っています
「ガンバル」を楽しんでください!
(次回「受験編」をお伝えしますね)
https://note.com/mayumi_sensei/n/n8d6aa8e2d134