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布オムツは実は贅沢だった…

「赤ちゃんのオムツは紙?それとも布?」

これ、20~30年位前だったら…

「赤ちゃんは母乳?それともミルク?」
と同じくらい育て方の方法として必ず話題に上がっていました。

助産院をしている助産師も
母親の意向を確認するのにこれらを必ず聞いていましたね。

ただ…
当時紙オムツは質の良い物は割合高かったのと…
その前が当たり前に布オムツだったから…

何だか紙オムツにすることに手抜き感というか罪悪感があった。

特にお姑さんに対して…

だから、働きに出ないで家にいるなら布オムツにするのが当時は主流だったような気がします。

25年前の私はというと…

昼間は布で夜間は紙にしていました。
あと、実家以外のお出かけの時は紙にしていましたが
育児休業中の1年間はほぼ布オムツでした。

当時は半分くらいが完全紙おむつに移行していたかな?

私がほぼ布オムツにしたわけは…

里帰りしたときに母親が布おむつを準備してくれていたから。

母親は
「生まれたばかりの赤ちゃんにカサカサの紙を使うのは嫌!
ここにいる間は私が洗うから布にして。」と言い手縫いの布オムツを準備してくれていました。

それから出産した病院が布オムツだった。
その延長線で特に違和感がなかったのです。

又、我が子は小さく生まれたため退院したては2300gしかなく
市販の紙オムツが大きすぎ股の隙間からオシッコや便が漏れてきました。

なのでその子にあったサイズに布を折りたたむ方が都合がよかった。

さらに我が子は逆子でそれも片方の足がお腹の中で伸び気味にいました。
“不全足位”といい股関節脱臼の原因になりやすい姿勢でした。

生まれて来たら案の定、伸びていた方の足の股関節の入りが浅く膝も立っていました。
それで股関節の位置の矯正の為に布をしっかり当てた方がよかったのです。


しかし、里帰りから自宅に帰ったら…
夜間の頻回なオムツ交換をする余力がないことに気付きました。

それで夜間は紙オムツにしてみたら…

布の場合オシッコをするとすぐ泣くのに
紙だとちょっとぐらいで泣かないのね~!

これには驚いた!
なんと楽なんだ!

もう市販の紙オムツも使える大きさになったし
いっそのこと紙にしてしまうか…
とも思いました。

しかし、そこに猛暑の夏がやってきた。
狭いアパートに使い終わったオムツの山が臭い始めた…。

私はことさらに臭いに敏感で…
(『嗅覚反応分析士』でもある)
「この臭いの中で過ごすならオムツ洗う!」
となったわけ。

そして…何と言っても当時
「布オムツは今しか出来ない」と思いました。

仕事柄、職場復帰したら夜勤必須のフルタイム。
それも実家から遠い核家族。

布オムツなんて洗ってる暇なんかないに決まってる。

だから育児休業中はとにかく手を掛けたかったわけです。


そして…
我が子のオムツを真っ白に洗いあげて
お日様に干して風にたなびくあの風景が…




実はたまらなく愛しく
私の自己満足感も満たされたのでした。

と言う訳で…
自然、必然、刹那、自己満的に布オムツスタートになりました。



で、改めて布オムツの利点です。

①赤ちゃんの肌に綿の繊維が触れるのは快適で肌に優しい。
 肌の感触が整うと腸も脳も整う。
 *生理の時のパットを当てている時期不快でない?蒸れるとイライラしません?

②子どもの成長に合わせて当て方を変えればよいので何度も使えてエコ。

③股関節の入りが浅い場合矯正に使える。

③子どもは排泄欲求を大人に伝えやすくオムツ離れが早くなる。

④親は子どもの排泄欲求に気付きやすくそれ以外の子どもの欲求をみたすタイミングも上手くなる。

⑤ゴミが減らせ臭いが減る。

次に欠点

①    子どもが排泄のたびに泣くのでオムツ交換の労力が増す。

②    オムツを洗って干してたたむという労力が発生する。

③    成長に合わせてオムツカバーを購入しなければならない。

④    排泄量が増えると漏れやすい。

⑤    動くようになるとオムツ交換に一苦労する。

⑥    一旦、紙オムツの楽さを覚えると布オムツになかなか戻れない。

⑦    水道、洗剤、労力のコストを考えると紙おむつの方がコスパがよい。


 

特に欠点⑦…

私の勤めていた病院も最初は布オムツをリースしていたのですが途中から紙に変りました。
その方がコストが減らせたからです。

なので…今の時代
実は布オムツの方が贅沢なんです。

と言うか…
昔は布が貴重だったのでオムツなんて最初のころだけ。

ある程度排泄がまとまるようになったら子ども達はは“すっぽんぽん”で金太郎の腹巻きしかしていなかった。


今も昔も…
布オムツは実は贅沢なんです。

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