痛みや不調の理由は筋肉がないから、じゃない
不調をもってレッスンにいらっしゃる人の多くは
病院にも通っている方が多いです。
(もっと言うと、病院に行ったけど良くならない、という方が多いっていうことでもあります。)
膝痛や、腰痛、尿漏れなどで病院に行くと、
「筋肉が足りないから」という理由で
〇〇筋を鍛えてくださいと、筋トレメニューを出されることが多いです。
(もっと言うと、筋トレメニューを出してくれる病院はまだいいほうで
「(加齢だから)(妊娠中だから)仕方がない」と、湿布薬と痛み止めを出されて終わり、というところも少なくありません。)
YouTubeを見ても
「膝痛は〇〇筋が足りない。〇〇筋のトレーニングを!」
と、痛みや不調=筋力不足という前提で考えているなーと思えます。
たしかに痛みのある状態では
どこかの筋肉が足りないのは確かなのですが、
もっと大切なのは
「どうしてその○○筋が不足してしまったか」
という体の使い方を解説してあげることだと思います。
「〇〇筋が足りないから痛みがある、だから鍛えよう」
だけだと、痛みが再発しないために
一生筋トレしていなければならないことになります。
どうしてその人の○○筋は不足してしまったのか。
そしてその理由は
単なる「運動不足」ではなくて、
体の使い方、
姿勢からくることはほとんどです。
姿勢を直せば、
日常生活の中で○○筋が自然と使えるようになる。
そうすれば痛みは再発しないし、
筋トレをする必要もなくなります。
だから、
からだレッスンでやるエクササイズは
エクササイズをしなくていい体になるためのエクササイズなのです。
「体を観る」というのは、そういうことなのです。
筋肉を見るのではないんです。
その人のくらしの中の体の使い方を観るのです。
そういう見方が医療の中に入ってくれたらいいのにね。