トルコに行ってきたよ(3日目)
3日目
はい、3日目。
寝過ごしたらどうしようの不安により、4時半過ぎに起きる。
二度寝するのも不安だったので、ゆっくり準備をして、6時半過ぎにhavaistの停留所へ。
時間があるから、昨日買ったイスタンブールシティカードのアクティベートしといたほうがいいのかな?と思うものの、まぁいいかと後回し(にしたのが良くなかった)。
6時45分くらいにhavaistの人が来て荷物を集めはじめたので、お金(57TL)を払って乗車。サビハ・ギョクチェン空港に連れていかれたら笑えないので、
『イスタンブル空港?』
と念の為確認して乗車。
夜が明けるのが遅いなぁと思いながら、イスタンブール空港へ。
「初級トルコ語のすべて」に出てきたZorlu も窓から見つつ、一時間くらいで到着。
広くてきれいなイスタンブル空港。国内線の入口がわかりません。こっちかな?と思って歩いて行ったら、全然違ってふりだしに戻る。
空港に入るのにも、身体検査が必要なのね、とボンヤリ列に並んでたら、ここはスタッフ用だよと言われ、ふりだしに戻る。
私の住んでる街は路上喫煙禁止なので、タバコの匂いはあんまりしないし、喫煙者の姿もあまり見かけないので、トルコ来て、タバコ吸う人の多さに驚いた。喫煙所がいっぱい。Cem君喫煙者なの、結構びっくりだったけど、この環境なら不思議じゃないな。
身体検査を終えて、広くてきれいなイスタンブル空港のたくさんあるTurkish airlinesのカウンターから、国内線チェックインカウンターを探す。
てくてくあるいて、チェックイン、お願いします。
『パスポート』
え、いるの?!
まぁ私、トルコでは外国人なんだから考えれば当然よね。。。
良かった。持っていって。勉強になりました。
搭乗手続きも終えて、そういや朝ごはん食べてないやと空港内のカフェでご飯。何かチョコ入りのパンと紅茶(写真はない)。美味しかったんだけど、お会計に並んでて列の作り方の下手くそさにうんざりする。
横入りできるような列にするなって、フォーク並びにしたいのかしたくないのかはっきりして……。ハマド空港でもイライラしたけど、これが普通で、単に、日本人とイギリス人が列に並ぶのが好きなだけなのかもしれない。
朝ごはんも食べたので、搭乗を待つ。
昨日からずっーーーと待ってます。飛行機だからね、仕方ないね。
イスタンブルからアンカラまでは1時間くらい。東京→大阪くらいか。窓際の席をとって、わくわくしながら、お外を見る。
んで、ここでランチが提供される。え、1時間もないフライトなのに?!
トマトとチーズのサンドイッチ。美味しかったんだけど、苦しい…。
美味しいでも、苦しいと思いながら完食。そんなこんなでアンカラエセンボーア国際空港に定刻に到着。定時運行。私の好きな言葉です。
事前に調べてた通り、空港を出てバスを探す。アンカラ市内Kızılayまで、27TL。支払いは現金、バスの中で。
途中、バスが停められてPolisが入って来て、ID確認をしてたけどあれは何だったんだろう?(トルコ語の先生に聞いたら、そんなに珍しいものでもないとのこと。そうなのね…)
身分を証明するものが何もないまゆみちゃんは内心焦りまくった挙げ句、パスポートを取り出したけど、お前はいいみたいな感じでスルーされた。
良かった、パスポート持っていって。(2回目)
はい、そんなこともありつつ1時間くらいでKızılay着。
アンカラで行きたいところもありましたが、今回は時間がないので、本屋さんに行きます。
とりあえず、GoogleMapの口コミが多かったので。
目的はもちろんガラスの動物園です。
なかったけど。
結構大きな本屋さんだったのに…。
や、テネシーウィリアムズ全集みたいなのの2巻はあったんだよ。ガラスの動物園が入ってる1巻がなかっただけで。
途中、にゃんこに遊んでもらいながら映画館へ。シネコンというより、町の映画館みたいな感じだった。
映画祭のスタッフ的な人がいたので、何時に入れるのか聞いてみる。
『これ(印刷したチケットを見せて)、私、えーーと…』
「トルコ語話せる?」
首を振る。
『えーと、何時、入れる?』
『13時30分だよ』
『13時30分ね、ありがとう!』
『遅れないでね!』
これを聞くだけでものすごい時間かかってます。トルコ語もっと勉強しなきゃ。
時間を潰すために疲れたと思いながらコーヒー屋さんへ。もう待つのには慣れたよ。
時間になったので、また映画館へ。ご祝儀のつもりでカタログとバッグを買う。チケット代50TL位だったの申し訳なくて。
これ買うのも大変だったんだけど割愛。トルコ語もっと勉強しなきゃ。
13時半から、と言う割にはじまらない。これ、定刻ではじまるのかなぁと思ってたらはじまらない。
待ちましょう。
だってずっと待ってるんだから。
このポストから、どれほど待ったことか。そして、ほんとに観れる日が来るなんて。
…緊張で吐きそう。
少しは有益な情報を。
映画のチケットを買うと、購入時に登録したメールアドレスにeチケットが送られてきて、入場するときにそれを見せると、席はあっちだよ、と教えてくれる。はい、日本と同じですね。
映画の感想(ネタバレ)
その前にCem君がめっちゃかわいい予告編もっかい貼っとくね!
IMDBもはっとこ。あらすじはここで読んで。
はい、ネタバレ感想。
Mertはそんな人とは別れなよ!!
いろいろ考えても、その人いいとこ無くない?どこがいいの?
Mertのことを秘密にしておいた挙げ句に、付添人として選ぶってどんな神経だよ。
そもそも、7年前のMertと付き合う時点で、どうなの?今でも、赤ちゃんみたいなお顔してるのに、7年前なんて、ほんとに赤ちゃんじゃん。
そんな人とは別れて、他にいい人見つけなよ!どこがいいの?
顔?顔か?顔なの?
ならしょうがないね…。
映画のタイトル(Lütfen Cevap Veriniz 答えてください)が、質問と質問者、回答者をかえて繰り返し繰り返し映画の中で問われて、三人の秘密を明らかにしているけれど、一番重要な「本当に愛してるの?」には答えがない。つまりは、Mertがずっと問いかけてた「僕のこと愛してる?」に明確な答えは無いわけで…つら…無理…つら…。
Cem君の演技がすごいので、ついMert視点で観てしまうけど、最後のSemihとÇerenの選択は好き。あのとき、冷静に衣装を整えて部屋を出ていったあの2人は、共犯関係になることを選んだんだろうな。毒食らわば皿まで、地獄への道連れのような。
あの部屋に一人残されたMertのことを考えると辛いけれど。
結婚式場の新婦新郎と付添人のための部屋だけで話が進められていて、過去は全てMertやÇerenから語られるのみで、映画というより舞台っぽい。
これもともと舞台用に書いた脚本を映画用にしたものらしいので、当然の話ではある。
舞台での3人の演技を見てみたかったけど、舞台だと予習もできないので結果的に映画でよかった。それに英語字幕があったのでとてもとても助かった。
舞台設定上に粗は見えるものの、よく出来てる映画だし、観ていて苦しい映画だけど好き。
上映時間が1時間10分しかなくて、短いなと思ってたけど、このランタイムで十分。こんな辛い話これ以上耐えられない。
アンタルヤ映画祭での感想読むと、笑いが起こるとか、書いてあって、こんな重そうなテーマなのに、何で?と思ってたけど、確かに声を上げて笑えるシーンもあった。
妊娠が明らかになったときの、ÇerenがMertを睨みつけて
「何か言いたいことは?」
「おめでとう…」
「ありがとう!」
この心のこもってないやり取りとか、可笑しかった。
そもそも愛し合ってもない二人が最終的に結婚を選ぶのは喜劇かもしれない。
さて、これ映画祭だったので、上映後にQAセッションがあった。助監督?さんと、Melisaさん(Çeren役の方)、あとは音声さんかな?がいらしてた。
これを観てて、何で定時に開演しなかったかわかった。
そりゃ会場からの質問全部拾ってたら終わらないわ。
せっかくなので、終わった後に助監督さんに、「とっても良かったです」と言いに行く(日本から来たと言ったら若干引かれた気がするけど…)。
良かったなぁ、ほんとに良かったなぁ。トルコ来てよかった、アンカラまで来てよかった。
とか思いながら、アンカラ滞在8時間で1時間飛行機に乗ってイスタンブルへ。飛行機からイスタンブル近くに島が見えたけど、あれがAdalarだったのかな?
サビハ・ギョクチェン空港に着いたのが9時過ぎ。
イスタンブールシティカード使って地下鉄乗ろうとしたら、乗れないし、ここからが大変だったけど、ネガティブなので省略。それに無事にホテルに帰り着いたので、十分。一番大事なのはこれなので。
流石にもう疲れていたので、お風呂に入っておやすみなさい。
明日はSırça!
「Lütfen Cevap Veriniz」
本当に良かったので、いつかなにかの機会で日本でも是非上映してほしい。理解できてないところがあるからもう一回、日本語字幕で観たい。
それに、この映画が描いた現実はトルコも日本もそれほど変わらないはず。たくさんのひとに観てほしい。
私はCem君が推しなので、ついつい贔屓目に観てしまうけど、映画としてとてもよかった。
Mertの「僕のこと愛してるでしょ?」は見てて本当に辛かった。その握られた手を握り返してやれよ、何でできないんだって思ってしまうけど、Semihができない理由もちゃんと描かれているので観ていて胸が痛い。
UshanさんもMelisaさんもとてもよかった。Melisaさん演ずるÇerenの、秘密を知って呆然とする表情みてて苦しかった。微かに震える唇とか。
UshanさんのSemihのÇerenへの優しい声と表情(若干嘘っぽい)とか、あぁこいつMertにもこんな感じで話してたのかなと思うと、すごいムカつく…いえ、とてもよかった。
なので、また、観たいです。
大きいスクリーンで。
最後に、アンタルヤ映画祭で、この映画で最優秀俳優賞を取ったときのCem君のスピーチがCem君らしいので貼っておく。
彼のこういうところ含めてとても好きです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?