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商店街と いきていく
いつの間にか2025年になっていた。
去年は激動の年だったと我ながら思う。
生きていればこの先も色々あるのかもしれないけれど、大げさな聞こえでもいい。
2024年は激動だった。
本州→九州への800km超の引っ越し。
夫の転職。息子の転校。娘の卒園と入学。
友人との別れに涙を流しながらも
手続きや準備の期限は容赦なく降り掛かってくる。
先に糸島へ居を移した夫を追う形で
子と一緒に飛行機で引っ越してきた。
それもつかの間、手続きと調整の嵐は新たな地でもやまない。
ようやく生活が落ち着いたと思えたのは
6月頃だったのではないか。
引っ越しに付随するもろもろがありすぎて
既に細かいところが思い出せなくなっている。
2024年の春に糸島での生活がスタートしたが、夏にはなぜか友人と"思い出を交換する古本屋"をやることになっていた。
沖縄県名護市の株式会社ユリグラフのみなさんが生み出した「思い出書店」を友人を通じ紹介してもらい、糸島でやらせていただく運びになったのが7月頭ごろ。
会社に属してしか働いたことのなかった自分が
人生で初めて、既に開発されていた仕組みを使わせてもらうとはいえ事業をやることになった。
3ヶ月前に引っ越してきたばかりの土地で。
初めて名前を聞いたばかりの
"糸島 前原(まえばる)商店街"のなかで。
そこへ至るまでの選択をしたのは確かに全て自分なのに
なぜこんなことになっているんだろう?と何度も自分に問いかけた。
なぜこんなことになっているんだろう。
本を読むことがすきなだけで、ここまできてしまった。
あまりに目まぐるしい毎日に
なぜいまここに立っているのか、とか
どんな人に出会ってどんなことを話したのか、とか
自分がその時どんなふうに感じていたのか、とか
誰にどんな言葉をかけてもらったのか、とか。
どんどん忘れていってしまうから。
ありきたりだけどここに書いていくことにした。
わたしは、この商店街といきていく。
そうおもったことを忘れないために。