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ヨハネの黙示録

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

口語訳 ヨハネの黙示録1章3

【地からの獣 1】

・獣の形状

11 わたしはまた、ほかの獣が地から上って来るのを見た。それには小羊のような角が二つあって、龍のように物を言った。

・獣(反キリスト)を拝ませる

12 そして、先の獣の持つすべての権力をその前で働かせた。また、地と地に住む人々に、致命的な傷がいやされた先の獣を拝ませた。

・獣が行う奇跡

13 また、大いなるしるしを行って、人々の前で火を天から地に降らせることさえした。

・世界中に獣(反キリスト)の像を造らせる

14 さらに、先の獣の前で行うのを許されたしるしで、地に住む人々を惑わし、かつ、つるぎの傷を受けてもなお生きている先の獣の像を造ることを、地に住む人々に命じた。

・像を拝まない者を殺す

15 それから、その獣の像に息を吹き込んで、その獣の像が物を言うことさえできるようにし、また、その獣の像を拝まない者をみな殺させた。

 ヨハネの黙示録13:11-15

つづく

獣の形状:「ほかの獣」とは、偽預言者で反キリストと同じ性質を持っている。ともに獣と呼ばれている。黙示録には、偽預言者という言葉が3度でてくる。黙示録6:13、19:20、20:10。「地から上って来る」とは、天と地の対比で、聖霊は天から下ってくるが、偽預言者は地から上ってきます。「小羊のような角が二本」は、反キリストは政治的、経済的支配者である。偽預言者は、「小羊のような」と表現されている。彼は宗教的支配者で、反キリストを支援します。※黙示録の中で、小羊がキリスト以外の人物を指すのはここだけです。

「龍のように物を言った」は、反キリストと同じように、偽預言者も龍(サタン)によって力を受けている。見かけは小羊のようであって、その性質は龍のようです。

偽預言者の活動は人々に復活した反キリストを拝ませます。反キリストと協力して、大患難時代の後半の三年半、地上に患難をもたらします。

 ・獣が行う奇跡:偽預言者は、大きなしるし(複数形)を次々に行います。天から地に火を降らせることは大きなしるしのひとつです。

旧約聖書で天からの火を降らせた記録があります。①創世記19:24-25【主】は、ソドムとゴモラの上に硫黄の火を降らせた。②出エジプト9:23-24 モーセは、エジプトの上にひょうと火を降らせた。③1列王記18:38カルメル山で【主】の火が降って来た。④2列王記1:9-12エリヤは、アハズヤ王の兵士たちの上に火を降らせた。

 偽預言者は、しるしをもって地上に住む人々を惑わします。「惑わす」とは、真理から遠ざけ、誤った教理に導くなどの行為です。預言者の背後にいるサタンは、もともと嘘つきです。ヨハネ8:44「あなたがたは自分の父、すなわち、悪魔から出てきた者であって、その父の欲望どおりを行おうと思っている。彼は初めから、人殺しであって、真理に立つ者ではない。彼のうちには真理がないからである。彼が偽りを言うとき、いつも自分の本音をはいているのである。彼は偽り者であり、偽りの父であるからだ。」

 偽預言者は、反キリストの像に息を吹き込み、「獣の像が物を言うことさえできる」ような不思議なことをします。それを見て人々は像が生きているかのように錯覚します。これも惑わしです。偽預言者の活動は、世界中に反キリストの像を建てさせ、人々に反キリストを礼拝させることです。反キリストを神と認めない者は、みな殺されます。

 ※この偽預言者は、大きなしるしや数々の奇跡で世界中の人々を惑わし反キリストとその像を建てさせ礼拝させます。拝まない人は殺されますが、反キリストの像を拝むと神からの裁きが下ります。絶対に反キリストとその像を拝んではいけません。黙示録16:2「そして、第一の者が出て行って、その鉢を地に傾けた。すると、獣の刻印を持つ人々と、その像を拝む人々とのからだに、ひどい悪性のでき物ができた。」これが第1の鉢の裁きです。


記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※記事に使用している聖句は、日本聖書協会発行の口語訳聖書。
新約1954年版、旧約1955年版は2005年に著作権保護期間が終了している。

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