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ヨハネの黙示録

この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。

口語訳 ヨハネの黙示録1章3

【小さな巻物】

・もうひとりの強い御使

1 わたしは、もうひとりの強い御使が、雲に包まれて、天から降りて来るのを見た。その頭に、にじをいただき、その顔は太陽のようで、その足は火の柱のようであった。

2 彼は、開かれた小さな巻物を手に持っていた。そして、右足を海の上に、左足を地の上に踏みおろして、

3 ししがほえるように大声で叫んだ。彼が叫ぶと、七つの雷がおのおのその声を発した。

4 七つの雷が声を発した時、わたしはそれを書きとめようとした。すると、天から声があって、「七つの雷の語ったことを封印せよ。それを書きとめるな」と言うのを聞いた。

 ・世の終わりの宣言

5 それから、海と地の上に立っているのをわたしが見たあの御使は、天にむけて右手を上げ、

6 天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを造り、世々限りなく生きておられるかたをさして誓った、「もう時がない。

7 第七の御使が吹き鳴らすラッパの音がする時には、神がその僕、預言者たちにお告げになったとおり、神の奥義は成就される」。

・小さな巻物を食べる

8 すると、前に天から聞えてきた声が、またわたしに語って言った、「さあ行って、海と地との上に立っている御使の手に開かれている巻物を、受け取りなさい」。

9 そこで、わたしはその御使のもとに行って、「その小さな巻物を下さい」と言った。すると、彼は言った、「取って、それを食べてしまいなさい。あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い」。

10 わたしは御使の手からその小さな巻物を受け取って食べてしまった。すると、わたしの口には蜜のように甘かったが、それを食べたら、腹が苦くなった。

 ・預言の命令

11 その時、「あなたは、もう一度、多くの民族、国民、国語、王たちについて、預言せねばならない」と言う声がした。

 ヨハネの黙示録10:1-11

つづく

もうひとりの強い御使は、偉大な権威と任務を委ねられた天使である。右足は海、左足は地の上にとは、地を支配する権威を示している。天使長ミカエルではないか。

 7つの雷とは、神の裁きの声を雷にたとえている。詩篇29には、「【主】の声」が裁きとの関連で7回出てくる。

  1. 3篇、主のみ声は水の上にあり、栄光の神は雷をとどろかせ、主は大水の上におられる。

  2. 4篇a、主のみ声は力があり、

  3. 4篇b、主のみ声は威厳がある。

  4. 5篇、主のみ声は香柏を折り砕き、主はレバノンの香柏を折り砕かれる。

  5. 7篇、主のみ声は炎をひらめかす。

  6. 8篇、主のみ声は荒野を震わせ、主はカデシの荒野を震わされる。

  7. 9篇、主のみ声はかしの木を巻きあげ、また林を裸にする。

 ヨハネはその内容を理解して書き留めようとしたが止められている。

 6b~7は、神の時が来たなら、神の計画はすみやかに実行される。もう時は残されていない。これは、大患難時代の聖徒たちにはグッドニュースである。

 第7のラッパから大患難時代の後半が始まる。その内容は、7つの鉢の裁きである。16章から鉢の裁きの内容が知らされる。

 「神の奥義」の内容は、旧約聖書の預言者たちが預言していたことが、すべて成就する。その中心が、千年王国(イエスキリストの王国)である。

※神は罪人を裁かれる。

※キリストが地上に再臨される。その後、地上に千年続くキリストの王国が設立される。

 10章から14章は挿入箇所で物語の進展はなく、7章と同じく、大患難前半と中間に起こることの状況説明である。

例外は11章15-19の第7のラッパが吹かれるだけである。

※10章は、苦難を通過する信者たちへの励ましのメッセージである。

 
記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

※記事に使用している聖句は、日本聖書協会発行の口語訳聖書。
新約1954年版、旧約1955年版は2005年に著作権保護期間が終了している。

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