ヨハネの黙示録
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。
口語訳 ヨハネの黙示録1章3
【経済的・政治的バビロンの崩壊 3】
・大バビロンの崩壊を嘆く人たち
1、王たち
9彼女と姦淫を行い、ぜいたくをほしいままにしていた地の王たちは、彼女が焼かれる火の煙を見て、彼女のために胸を打って泣き悲しみ、
10彼女の苦しみに恐れをいだき、遠くに立って言うであろう、『ああ、わざわいだ、大いなる都、不落の都、バビロンは、わざわいだ。おまえに対するさばきは、一瞬にしてきた』。
2、商人たち
11また、地の商人たちも彼女のために泣き悲しむ。もはや、彼らの商品を買う者が、ひとりもないからである。
12その商品は、金、銀、宝石、真珠、麻布、紫布、絹、緋布、各種の香木、各種の象牙細工、高価な木材、銅、鉄、大理石などの器、
13肉桂、香料、香、におい油、乳香、ぶどう酒、オリブ油、麦粉、麦、牛、羊、馬、車、奴隷、そして人身などである。
14おまえの心の喜びであったくだものはなくなり、あらゆるはでな、はなやかな物はおまえから消え去った。それらのものはもはや見られない。
15これらの品々を売って、彼女から富を得た商人は、彼女の苦しみに恐れをいだいて遠くに立ち、泣き悲しんで言う、
16『ああ、わざわいだ、麻布と紫布と緋布をまとい、金や宝石や真珠で身を飾っていた大いなる都は、わざわいだ。
17aこれほどの富が、一瞬にして無に帰してしまうとは』。
3、海で働く人たち
17bまた、すべての船長、航海者、水夫、すべて海で働いている人たちは、遠くに立ち、
18彼女が焼かれる火の煙を見て、叫んで言う、『これほどの大いなる都は、どこにあろう』。
19彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫ぶ、『ああ、わざわいだ、この大いなる都は、わざわいだ。そのおごりによって、海に舟を持つすべての人が富を得ていたのに、この都も一瞬にして無に帰してしまった』。
・大バビロンの崩壊で喜ぶ人たち
20天よ、聖徒たちよ、使徒たちよ、預言者たちよ。この都について大いに喜べ。神は、あなたがたのために、この都をさばかれたのである」。
ヨハネの黙示録18:9-20
つづく
9節-19節、地上の王たちは反キリストとの親密な関係にあり、経済的・政治的バビロンによって膨大な利益も得て、贅沢三昧していましたが、彼らは大バビロンが火で焼かれる煙を見て泣き悲しみます。
また、政治が崩壊すれば、経済不況がやってきます。商人たちや海で働く人たちは大バビロンとの取引によって富を得ていましたが、大バビロンが一瞬のうちに滅びたので、彼らの商売も一瞬のうちに消え去ります。
20節、大バビロンが崩壊して喜ぶ人たちは、天にいる神の民、聖徒たち(すべての信者)、使徒たち(神の啓示を伝えるための器となった人たち)、預言者たち(神からの啓示の器となった人たち)は、大バビロンの崩壊の宣言を聞いて、ついに、神の義が成就したのだから、大いに喜べ。神の裁きは、この神の民たちのために行われました。
次回は、大バビロンの崩壊の描写(21-24節)です。
記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。