ヨハネの黙示録
この預言の言葉を朗読する者と、これを聞いて、その中に書かれていることを守る者たちとは、さいわいである。時が近づいているからである。
口語訳 ヨハネの黙示録1章3
【鉢の裁き 6】
・第6の鉢の裁き
12 第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。すると、その水は、日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、かれてしまった。
・汚れた霊
13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。
14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。
・信者への励ましのことば。(挿入句)
15 見よ、わたしは盗人のように来る。裸のままで歩かないように、また、裸の恥を見られないように、目をさまし着物を身に着けている者は、さいわいである。)
・ハルマゲドン
16 三つの霊は、ヘブル語でハルマゲドンという所に、王たちを召集した。
ヨハネの黙示録16:12-16
つづく
第6~第7の鉢の裁きはハルマゲドンの戦いに関係しています。
※ハルマゲドンの戦いには8つの段階がある。
※第6の鉢の裁きは、ハルマゲドンの戦いの第1段階。
※第7の鉢の裁きは、ハルマゲドンの戦いの第8の段階。
12節、「第六の者が、その鉢を大ユウフラテ川に傾けた。」、ユーフラテス川は全長約3000キロ弱の国際河川です。古代都市のウルやバビロンは、この川のほとりにありました。古代ローマ帝国の東の境界線にもなっていました。
聖書預言では、約束の地の東の境界線です。
創世記15:18「その日、主はアブラムと契約を結んで言われた、/「わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで。」
「日の出る方から来る王たちに対し道を備えるために、枯れてしまった」、ユーフラテス川が枯れるということは、反キリストの軍勢が侵略してくるのが可能になりました。これから、ユダヤ人を抹殺するための戦いが始まろうとしています。
なぜユダヤ人を抹殺するのでしょうか。それは、キリストの再臨を妨害するためにユダヤ人を滅ぼそうとしているのです。
日の出る方から来る王たちは、字義どおりに読めば、日の出ると言う場合は、メソポタミアを指します。大患難時代の反キリストの国の首都はバビロンにあります。
13節、 14節、イスラエルに対する戦いを計画しているのが、偽の三位一体です。
①龍 (サタン) ②獣 (反キリスト) ③偽預言者、彼らの口から、3つの悪霊がでてきます。この悪霊はハルマゲドンに王たちを招集するために、多くのしるしを行います。鉢の裁きで飲み水がない、太陽の炎熱で、とても戦いに出陣することができる状態ではありません。反キリストの軍勢を招集するには悪霊のしるしによって可能になるのです。
15節、挿入句、主イエスへの信仰を捨てない人たちへの励ましのことばです。語っているのは神ご自身です。
16節、反キリストが集結する場所は、ハルマゲドン、「メギドの山」という意味です。この山は、イズレエル平野の西の端にあります。イスラエルで一番面積が広いのがイズレエル平野です。ここは戦いの場ではなく、反キリストの軍勢が集結する場所になります。
次回は、第7の鉢の裁きです。
記事を見てくださりありがとうございます。聖書の中で唯一、祝福が約束されているヨハネの黙示録を投稿していきたいと思っています。今後とも長いお付き合いになるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。