PERFECT DAYS
ヴィム・ヴェンダース監督作品、流れる曲は好きなミュージシャンばかり。
カセットテープ世代の私には見ているだけで幸せな映画で、映画のストーリーは全く問題ではなく、役所広司さん(ひとりの人間)の眼差しの映画だと感じました。
男の人の世界はわからないけども、田舎者の稚拙なおばさんが見終わった感想は、人生はおこさなくてもおきる、ということでした。
毎日同じことをしているのに同じ毎日はない。
これが全くわからなくて、同じことの繰り返しで終わっていく人生なんて意味があるのかという漠然とした不安もいまだにあったのですが、日常を生きる勇気をもらいました。
何もしなくてもおきてくる、呼吸のように生きている限りおきてくる、その人それぞれに。
それを映像で見せてもらったように思います。
そして時折映る田中泯さんがとにかく素晴らしかった。