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駐車場に変わる思い出の場所
好きだったお店はつぶれた先は基本的に駐車場へと変化していく。
そして一度駐車場になった場所がお店になることはほとんどない。
ということはこれから数年先、この国のすべてが駐車場になり果ててしまうのではという想像をしてしまいました。怖い。
よく行くスーパーも、車でちらっと見るだけで入ったことのないごはん屋さんもぜーんぶ更地の駐車場。
この世に存在する車の数より多くなる駐車場。
駐車場と青空の地平線。
ドライブに出かけても高い建物はマンションやアパートだけ。
まともな景色もないのに、なんのためにドライブに出かけるのかも分からなくなってきて、でもそのドライブをする車を止める駐車場だけはいっぱいある。
でも書きながらよく考えてみたら、お店がないのに何のために駐車場になるのかと疑問が浮かびました。
そもそもそのお店に入るため、その周辺のお店に入るための駐車場。
お店が存在しなければこの世に駐車場が存在する必要ないじゃないかと思い始めました。
じゃあ駐車場もない、白い線で区切られることもないただの灰色の大きな空き地。そこには何ができるのか…
そうです、お店です。
駐車場の存在意義が無くなって場所には逆にお店が立つのかもしれません。
もしかしたらこの世界はその繰り返し。
今はだんだん「店がつぶれたら駐車場になりがち」という常識が作られて行ってますが、数百年後先は「広い駐車場、突如お店になりがち」というあるあるに変わっていくかもしれません。
しかし、今お店が駐車場になるという現実は変わりません。みんなお店に行って買い物とかしましょう!
ずっと行こうと思っているけど行ったことないそのお店、そのうち駐車場になってしまうかもしれません。
近くのお店が駐車場に喰われるその前に。
灰色に染まってしまうその前に。
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