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仕事として演奏するって実はすごく大変なことだった

昨年の10月、アコーディオンを始めて10ヶ月ほど経った頃(本腰を入れてから約半年)、道化師の香山ひまわりちゃんとお仕事をご一緒したときに、本編の公演の前の10分ほどの練り歩きをアコーディオンでやらせてもらった。

人前で演奏するのはほぼ初めて。簡単な曲なら弾けるようになってはいたが、いざ本番で演奏してみると、それはそれはずいぶんと大変なことだった。

共演者であるひまわりちゃんの動きを見たり、その他周囲の状況を判断したり、時間を読んだり、ちょっとした演奏のミスをそれとなくリカバリーしたりなどなど・・・それらのことをアコーディオンを弾きながらやるとなったら想像以上に難しかったのだ。ピアノでは普段、もっとずっと複雑なことをやっている。その場でアレンジしながら弾いていたり、ほかのミュージシャンとアンサンブルだったら一瞬一瞬メンバーの呼吸や演奏の細部まで聴いてそれに合わせるし、曲だってもっと難しかったり。ブライダルの現場なんて、弾いている途中にほかのスタッフから進行が変わる旨メモ書きが来て、弾きながらそれを読み、様々な兼ね合いを考えて選曲したり・・・なんてこともある。まあこれはとても特殊な例だけれど、とにかく仕事として演奏するには、単に曲が上手く弾けるだけではダメで、脳内では実に複雑な処理が行われているのだなあと身にしみて感じたのだった。

アコーディオンをただ弾けるだけではなく、仕事として現場で使いものになることを目標にするならば、「弾ける」のレベルは相当高いところに基準を置かないとならないということだ。厳しい〜っ!

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