トレッキングポールの秘密
登山者の不安材料の一つ“膝痛”(>_<)
今回は、トレッキングポール(ストック)の使用による、脚への負担軽減効果について紹介します。
トレッキングポールの効果
下の図は、トレッキングポールを使用した実験結果です。これによると、上手く体重移動を行いながら段差30cmの階段を下る際、ポールを使うと、脚にかかる衝撃力は約半分になるということです。それは、段差を半分の15cmに変えたのと同じくらいの衝撃力になるのです。
トレッキングポールを上手く使うことで、着地衝撃を分散させることができ、脚にかかる負担が軽減できるのです。その結果、転倒などの事故を防ぐことにもつながります。
トレッキングポールの持ち方と調整方法
衝撃力を軽減させるためには、正確に使用することが大切です。基本的には、トレッキングポールの長さは肘が直角か少し曲がるくらいに調整します。そして登りでは短め、下りでは長めに調整します。
ポールを設置させる位置は、着地脚と同じくらいの位置を目安にすることが大事です。遠くに着きすぎると、バランスを崩した際に身体を支えることが出来なかったり、腕にかかる負担が大きくなりすぎたりするためです。ポールを使った登山後に、腕が疲れているな〜と感じる人は、ポールを強く握りすぎている可能性も考えられます。常に力を入れて握るのではなく、ポールを設置する瞬間だけ握るようにしましょう。