黒子からバディへ!変化した私のコーチ観【For Coaches】
「コーチは“黒子”であるべき!」
2年程前までの私はこんなコーチ観を持っていました。
“黒子”とは、役者を補佐する人物のこと。
主役を演じる役者=クライアントをそばで補佐し、支える存在がコーチであると考えていました。
“黒子”に徹していたはずの当時の私。
どんな“黒子”か、想像できますか?
ボクシングに例えるとわかりやすいかもしれません。
リングを思い浮かべてください。
黒子と言いつつもだいぶ存在感を発揮しちゃってるんですよね(笑)。
私、そういうとこある🤣
ところが、私のコーチ観は、ここ2年程でガラリと変化。
きっかけは、年単位で継続してくださるクライアントが増えたことでした。
どんなクライアントに対しても最善を尽くすのはプロとして当然のこと。
けれど、お付き合いが長くなればなるほど、コミットメントのレベルは上がっていきます。
「クライアントのためにできることは何だろう」
そう熟考するうちに、気づいたのです。
大事なのは、コーチング・メソッドそのものじゃない!
クライアントの前進・成長・成果にこだわりたい。
クライアントの成果につながるなら、ティーチングもする。
アドバイスもする。コンサルティングもする。
時には、強めの言葉や指示命令が🤣クライアントの背中を押すこともある。(→前回の記事で熱く語りました!)
そうやって、クライアントと信頼関係を築き、成果にコミットするようになったら・・・
“黒子”ではいられなくなった!
役者と黒子ではなく、それぞれが主人公。
しかも、ダブル主演!
それくらいの覚悟がないと、コミットなんてできません。
クライアントとの関係性の変化
ICF(国際コーチング連盟)の基準では「共同関係」という言葉を使いますが、私は“バディ”と表現しています。
ダブル主演である“バディ”の目標を支援し、達成の瞬間を共にできたら、その先にどんな光景が見えてくると思いますか?
私に見えているのはハイファイブで喜び合う2人の姿!
きっと、“黒子”時代の私なら……
・・・みたいな、かしこまったやり取りだったかもしれません。
今は、もっとカジュアルなイメージ。
ジャケットを脱いで、腕まくりして、2人で一緒に汗だくで走って、歓喜のゴールでハイファイブ‼
そんな“バディ”になれたらいいな、と思います。
クライアントの経験が私の中で有機的に繋がっていく感覚
継続のクライアントが増えたことで、もう一つ発見がありました。
それは、クライアントと共にした体験が、他のクライアントの成果につながっていくこと。
例えば、Aさんとのセッションで得た学びを、Bさんのセッションに活かしたり、Bさんのセッションでの体験談を、Cさんのセッションで伝えたり。
過去の“ダブル主演作”が、新たな“ダブル主演作”を支えているのです。
この広がりはこれからさらに深みを増していくのだと思います。
日本にコーチングが入ってきたのは20数年前。
コーチング・ファーム時代の大先輩達は“20年選手”のコーチ達です。その方々が刻まれた年輪の深さは、今の私には想像できません。
けれど、私ももっと経験を積み、クライアントにもっともっと高い価値を提供していきたい。
だからこそ、目の前の“バディ”一人ひとりと真剣に向き合う!
”黒子”なんかじゃいられないのです。
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