話題の組織論、自社で導入がうまくいかない理由
もう何年も前ですが、当時の私はマネジメントには「絶対解に近しいこと」や、「勝ち筋」があると思っていました。
しかし、あるクライアントとセッションを重ねていくうちに、その考えは大きく覆りました。
その仕事、社長のあなたがやらなきゃダメですか?
ある中小企業で現場叩き上げのリーダーが、社長に就任した時のこと。
組織体制が変わったことで現場の混乱もあり、新社長はとにかくいつも忙しそうでした。
それはセッションをしているコーチの私にもひしひしと伝わっていました。
あまりにやることに翻弄されているので、セッションで「業務と行動の棚卸し」をしていくと・・・。
なんとその中には「事業所の棚を直す」とか「椅子を発注する」といった、どう考えても「社長の仕事」とは思えないような仕事も含まれていたのです。
新社長として関連企業への挨拶からはじまり、ビジョン策定や会社の方針決定と、社内外の仕事で超多忙なのに!!
私は「雑務までするのは社長の仕事ではないと感じます」と伝えました。
すると、こんな答えが返ってきたのです。
「事業所の棚を直す」とか「椅子を発注する」といった現場で必要とされている雑務は、「社長の仕事」ではないことを御本人は充分に理解されていました。
しかし、「いま自分がこれをやらないと、現場で働くみんなが安心して働ける状態にならない。
だから、今は自分がそれをやるんです」と力強くお話されました。
話題の組織論をあなたの会社で導入しようとしてもうまくいかない理由
私は、このクライアントに「正しいマネジメント」なんてものは無いことを教えてもらいました。
たくさんの選択肢の中から、「自社にとっての正解」を探していくしかないことに気づいたのです。
よく考えたら、当然ですよね。
なぜなら、マネジメントを必要とするのも実行するのも「人」です。
人には「個性」があり、誰一人として同じ人はいない。
組織をまとめ成果をあげるためには、マネジメントに対する理解を深めながら、自分自身についての理解を深め、さらには「人」そのものに対する理解を深めていく必要性があります。
その上で目的をブラさず、自社にとっての正解を探していくしかありません。
残念ながら、良かれと思って導入した方法がうまくいかず、状況が悪化してしまうケースをよく耳にします。
このようなご相談をきっかけに、セッションがスタートすることは、本当によくあることです。
なぜ、このような問題が起こるのか?
それは「成功パッケージ」を、自社の事業規模や企業カルチャーを無視して、そのまま当てはめようとしているから。
「すごく素敵なブランドスーツだけれど、自分には似合わない」という状況と同じです。
ちなみに、冒頭でご紹介したクライアントは、現場業務と組織を整えたことで、就任から2年後に過去最高益を達成しました!
この体験は、コーチの私が人も組織も「個性」を発揮して欲しいと強く願うきっかけのひとつとなった体験です。
Vividfactorsの 由来
弊社の社名である「Vivid factors」には、「鮮やかに自分らしさを発揮し、はつらつと目標に向かって前進する人を増やしたい」という想いが込められています。
パッケージ化されたプログラムでは一人ひとりの個性、そして組織の個性を最大限に発揮することなんてできるはずがない!
組織の課題や現状をしっかりと聞き、それをベースにサービスのご提案を行っています。
まとめ
世の中には◯◯理論、XXメソッドなど溢れていて、選ぶのもなかなか大変です。
でも、本当に大切なのはそのメソッドをどのように活用するか?
そして、どのように自社がもつ企業カルチャーに適合させていくかです。
弊社では完全オーダーメイドのコーチングセッション・企業研修を提案させていただいています。
今回の事例のように、健全な経営をしていく上での土壌整備のために、経営やマネジメントの書籍に書いてある正攻法とは違うことを、あえてやる時期が必要なこともある。
話題の組織論をそのまま取り入れるのではなく、自分自身と組織に向き合うことであなたらしく、そしてあなたのチームらしい正解がきっと見つかります!
\最後まで読んでいただき、ありがとうございます!/
「自分らしさを発揮し、幸せに働くビジネスパーソンを力強く支える」をミッションとし、経営者・ビジネスパーソンのサポートを行っています。
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と、思う方はぜひご相談ください。
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